People. 12 SaaS系 スタートアップ・ 営業職 Taichi Isogaiさん|カナダワーホリを超えた今


 私はいま東京のSaaS系スタートアップにて、ソフトウェア営業マンとして働いています。新卒時代はリクルートに入社し、素敵な環境で思う存分仕事を楽しんだ後、「看板を背負わずに商品を売る力や、強い組織を作ってみたい」と思い、転職を決意。現在は刺激をたくさん受けながら伸び伸びと働いています。

 このようなキャリアを歩めているのは、7年前、まだ私が大学2年生・20歳のときに、トロントへワーホリ留学をした事が大きなキッカケになっています。

人生の3分の2を占める仕事の時間が苦痛ってヤバいな

 トロントでは、多国籍な環境で、多様なバックグラウンドを持つ人々と接する機会が多く、さまざまな文化を体験することができました。その中で、多くの日本人(26歳~30歳が大半)の方とも出会い、話をする機会が多かったのですが、強く印象を持っているのは、大半の方が「日本での働き方・仕事の内容に不満を持っている」という点でした。

 当時学生だった私にとって、この事実はかなり衝撃的で、「人生の3分の2を占める仕事の時間が苦痛ってヤバいな」と強いショックを受けたのを覚えています。それと同時に、「絶対に後悔をしない人生の選択をしてやる」と、心に大きな火が灯りました。

 この出来事がキッカケで、トロントから帰国後、大学に2年目の休学申請を提出。メルボルンで再度ワーホリを行うことを決意しました。そして稼いだお金で南アメリカを半年間に渡り旅をし、さまざまな世界を見てきました。南アメリカでは、現地の人もそうですが、ヨーロッパの旅人たちと時間を共にすることが多く、さまざまな働き方・考え方・生き方に触れる中で「人生、そして仕事を楽しんでいたい」という思いがますます強くなりました。

 日本に帰国後、私は改めて「自分はどう生きたいのか」「どうありたいのか」と考え直し、人生を左右するであろう就職活動に本気で取り組みました。誰よりも早く、多くの企業のインターンシップに参加し、沢山の社会人とコミュニケーションを取ることで、「自分のありたい姿」の解像度を上げることが出来ました。その結果、素晴らしい会社に出会えたと思います。

 トロントでの出来事がきっかけで、今、私は自分の人生を後悔せずに歩めていると思います。これからワーホリを検討している人は特に、何かしらのゴールや意志をもって、楽しいワーホリ生活を送ってもらいたいです。きっと未来が変わると思います。