People. 8 宮﨑 真悟さん「重要だと思ったことは人脈でした」|カナダワーホリを超えて30代になった今

 キッカケはマレーシア・コタキナバルのゲストハウスで出会った数人の青年でした。インドネシア、フィリピン、ベルギー、フランスから来たルームメイトとご飯を食べている時に全員が自分の国から出て働いており、しかも全員年下にもかかわらず転職を経験していました。その時に、スキルアップのために転職するのがグローバルスタンダードだと知り前職を5年で退職。2016年、27歳でトロントに渡加することを決断しました。

 最初から目標はトロントの現地企業でインターンを経験してマーケティングを学び、日本の外資系企業もしくは海外で転職することだったため、ビジネスクラスを卒業したら学校と提携している企業にインターン出来る学校を選び、10ヶ月ほぼ毎日朝8時から就寝12時まで英語漬けの日々。 
 しかし、卒業前に学校カウンセラーに相談すると全く提携先の企業はオススメ出来ないと念押しされ自分で職探しをすることに。初めての英語でのWEB面接や、インド人と電話面談など苦労を重ね、運よく現地の通信事業会社にマーケターとして採用してもらいました。仕事に関しては、飛び込み営業など慣れないこともありましたが良い経験になったと思います。

目標だった現地での職務経験、それ以上にトロントで重要だと思ったことは人脈でした

 ただそれ以上に、私がトロントで重要だと思ったことは人脈でした。トロント生活2年目に突入する前に、居酒屋でたまたま同じ九州出身の駐在員の方と仲良くなり、そこから商工会や同世代の仲間が出来て最高の思い出となりました。同士や人生の先輩方と異国の地で将来のことやビジネスの話が出来たことは大変貴重な経験です。

 帰国の際に父からの打診で実家の会社を継ぐことになり、現在は不動産経営をメインに仕事をしています。学んだ英語を活かして新規でベトナムでのプロジェクトも経験しました。これからは、「VUCA」と言われる予測不能な時代だからこそ今まで以上に視野を広く持ちトロントでの経験を活かしていきたいと考えています。