大人もほんわかした気持ちになれる カナダで出会う絵本 | 特集「カナダの大切な人へ贈りもの」

大人もほんわかした気持ちになれる カナダで出会う絵本 | 特集「カナダの大切な人へ贈りもの」

 

SO MUCH SNOW
by Robert Munsch

 「LOVE YOU FOREVER」と同じ作者が書いた絵本。主人公のジャスミンは猛吹雪の日なのにまだほんの少しの雪だったし、ランチがピザだったからという理由で学校に行くのを止めなかった。でも、雪がどんどん降り始め、雪にすっぽり埋まって学校に行くことが困難に。しかし、その頃彼女の教室は、なんと空っぽ。実はこの日校長先生が大雪の日だと宣言し、誰も学校には来ていないという。いつもならとってもいいニュースだけど、今日はピザの日…。ジャスミンはどうやってピザにありつけるのか、というストーリー。トロントもつい先日大雪で学校が休みになったし、ピザランチも懐かしい!ほかにも“MOOSE!”や“Hugs”などのシリーズがあり、わくわくさせるようなストーリーばかり!

 

LOVE YOU FOREVER
by Robert Munsch

 1500万部の売り上げを誇るベストセラー。赤ちゃんを胸に抱くお母さんは、いつも同じ歌を歌っている。「ずっと愛しているよ」というフレーズは、赤ちゃんが暴れん坊の2歳になっても、言うことを聞かない9歳になっても、少年、そして青年になってもこの家に響き渡る。成人して家を離れても、寝静まるベッドにそっと近づき、息子を抱きかかえる…。そして、とうとうお母さんが年をとって抱っこできなくなると、今度は息子がお母さんを抱いて同じ歌を歌うという話。絵本の中には、実際に作者が自身の子どもたちに歌っていた歌が書かれている。ロバート・マンチが子どもと妻を亡くして、歌うことができなくなってしまった歌を絵本に残したという。この歌はカナダの幼稚園でも歌われているほど有名だそうだ。

 

Goodnight, Canada
by Andrea Beck

 絵が多く簡単なので、テンポよく読める1冊。1ページに1つずつカナダの州が紹介されている。その州ごとのイラストもついているのでこの本を読むだけでカナダ全土に旅行できたような気持ちになれる。

 

Thank You, Canada
by Andrea Lynn Beck

 自然が豊かなところやアイスホッケーが盛んなところ、いろんな人種の人が暮らしているところなどカナダの良いところが1ページずつ描かれている。きっとカナダをもっと好きになって、おもわず「Thank you, CANADA」と言いたくなっちゃう!

 

CARSON CROSSES CANADA
by LindaBaileyandKassReich

 ブリティッシュ・コロンビアに住んでいるアニーと愛犬のカーソンは姉妹のエルシーが病気になったという便りを受け取り、彼女が住んでいるニューファンドランドまで車で行くことに。いくつもの州を越え、旅の途中にはカナダの美しい景色や特別な経験をすることになる。面白おかしく、冒険心をくすぐられ、カナダの美しい景色を誇りに思える1冊!読んだ後はどこかへ旅に出たくなるかも…!?

 

ANNE OF GREEN GABLES
by Jennifer Adams

 赤毛のアンを題材にしたのがこの絵本!児童向けの絵本で、1ページに1単語、例えば“GARDEN”と書いてページでは説明がともに記されていて、その隣には想像力を掻き立てるイラストが描かれている。言葉を覚え始めたお子さんを持つ親御さんにどうぞ。

 

THE DARKEST DARK
by Chris Hadfield

 カナダ人宇宙飛行士クリス・ハドフィールド氏の子ども時代の実話。幼いころから、ロケットや惑星が好きで宇宙飛行士になることが夢だったが、1つ問題があって暗闇がとても苦手、夜をとても怖がる子供でいつも両親を困らせていた。あるときテレビで月面着陸を見て、宇宙が暗闇にあることに気がつく。それと同時に今までは怖いと思っていた暗闇も、大きな夢を持っていれば、実はとても美しく、ワクワクするものだということを発見したストーリー。この本を読み聞かせで読んであげたら、子供たちはきっと大きな夢を持ってくれそう!

 

INNOVATION NATION
by DavidJohnston and TomJenkins

 一昨年、建国150周年を迎えたカナダ。この150年間にどれほどのイノベーションがカナダをここまで成長させたかがわかるのがこちらの絵本!文章が多いので、親子で一緒に読んで、もっとカナダについて学んでみよう。

 

She DARED MALALA YOUSAFZAI
by Jenni L. Walsh

 ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんは2017年に最年少でカナダの名誉市民の称号を受けた。首都オタワにあるカナダ議会での演説にて「カナダが主導すれば、世界は続く」と述べ、カナダ政府に対して女子や難民の教育推進で主導的な役割を果たすよう期待した。カナダの小学校では、彼女の半生を描いた本を読み聞かせの推奨本にしている。

 

CANADA 123 CANADA ABC CANADA ANIMALS
by PaulCovello

 カナダらしいメープルやナイアガラの滝のイラストでABCを教えることができる「CANADA ABC」。「TORONTO ABC」もあり、トロントならではのハイパークやブルージェイズも載っていて嬉しくなる。「CANADA ANIMALS」は、動物も知ることができ、英語も習得できる一石二鳥な絵本だ。「CANADA 123」は英語とフランス語の2つの公用語で数を学べるカナダらしい一冊だ。

 

Why I Love Canada
by Daniel Howarth

 かわいい動物たちのイラストととともに、「I love Canada because …」というシンプルな文で釘付けになる1冊。カナダの魅力がたっぷり詰まっていて、カナダが世界的に住みやすい国と言われている理由がわかるかもしれない。他にも「Why I Love Mummy」など「Why I Love ○○」シリーズがあるので、子どもとなぜ○○が好きか一緒に読んでみてはいかが?

 

Pink Is for Boys
by Robb Pearlman

 男の子もピンクを好きでいいし、女の子も青を好きでいい。性別で色の好みを分けるというステレオタイプをなくしたいという思いが伝わる1冊。日本では、赤のランドセルは女の子、黒や青は男の子というのが習慣化されていて、体操服も上履きも色で男女で区別しており、中にはピンクを好む男の子をからかうなんてこともある。しかし、男の子だってピンクを好きでいいし、女の子だって青を好きでいいはず! 今日は紫が好きだけど明日はオレンジが好きになるかもしれない。多様性を受け入れるということを色から学べる一冊。日本の子どもたちにもぜひ読んでもらいたい。