医療従事者への偏見や差別
新型コロナウイルス感染拡大の最前線に立つ医療従事者への感謝や励ましの動きが各州内・国内・世界中で広まる一方、彼らに対する偏見や差別なども発生しているとして、ブリティッシュコロンビア州看護師労働組合のソレンソン会長が懸念を語ったと現地メディアが報じた。
ソレンソン会長によると看護師という職業のために新型コロナウイルスに感染しているのではないかと怖がる人々から差別的な被害に合ったという事件が各地域で出てきているという。
具体的には、看護師などがタクシーや銀行でのサービスを拒否されたり、超音波検査などといった他の医療施設の利用さえ拒まれるという場面に直面しているという。
これに対してBC州タクシー協会は、物理的距離を置くことが難しい車内において新型コロナウイルスの感染を懸念するタクシー運転手がいることは確かであるが、看護師や医者といった理由でサービスの提供を断る運転手がいるという件はまだ聞いていないと述べた。
医療従事者はこれまでにも感染しやすいウイルスに対応してきたプロ
ソレンソン会長は看護師などの医療従事者がウイルスに感染しているのではないかと怖がる人々に向けて、医療従事者は医療に関するプロで、これまでにも感染しやすいウイルスに対応してきていることを忘れないでほしいと語った。そして、多くの人たちがさらに新型コロナウイルスに関して学ぶほど、このような差別が減っていくのではと述べた。