米スターバックスバリスタチャンピオン Angela Scaliseさんにインタビュー [カナダでコーヒーを愛しコーヒーと共に生きる人々のストーリー]

Angela Scaliseさん

Instagram:angelatt.e

2015年米スターバックスバリスタチャンピオンに輝いた経歴を持つアンジェラ・スカリスさん。彼女のインスタグラムにはこれまで目にしたことのないような想像力あふれるラテアートが投稿されている。ラテアートを始めて間もなくして、大会で優勝を果たしたアンジェラさんとラテアート・コーヒーとの出会いとは…。

スターバックスコーヒーで働き始めてどのくらいですか?

現在でバリスタとして働き始めて二年目になります(Brookfield Place店在籍)。

インスタグラムでご自身の作ったラテアートを載せるようになった経緯を教えてください。

私がアカウントを作ったのは、米スターバックスバリスタ大会のためにラテアートの練習をするようになったことがきっかけです。日々ラテアートの練習の成果を更新することで、自分がどれくらい成長できたかを知ることができると考えました。

最終的には個人から公式アカウントへ変更しました。スキルやバックグラウンド、勤めているコーヒーショップに関係なく、私たちはコーヒーを操るアーティストなのです。

初めてラテアートに挑戦した時のことを教えてください。

バックヤードに貼ってあったバリスタ大会参加者募集のポスターが、ラテアートとの出会いです。大会まであと二ヶ月だったのですが、ラテアートの経験は一切なし。その夜、私は早速ユーチューブでラテアートの作り方を検索し、次の日の仕事終わり、店に残ってきちんとした丸を作るところから練習を始めました。

それから仕事のあるときは毎日練習をし、休日にはコーヒーについての本を読みあさりました。毎日ポジティブで意識を高く持ち続ければ、結果は自ずとついてきます。

アンジェラさんのアートへの創造力はどのようにして培われたものですか?

コーヒーの香り、色、抽出の仕方はもちろん、映画や動物、ゲーム、出会った人々、自然など全てに影響を受けています。小さな頃からずっとクリエイティブに生きてきて、アートそのものが好きでした。そして日本の芸術や食べ物も大好きです!日本の美しい自然や人々から、これまで何度も影響を受けました。

私の親友はスペインと日本のハーフなのですが、その子のおかげでお盆祭りに参加する機会を得たり、沢山の日本の芸術品に触れることができたのです。その時からずっと日本の文化に感謝の気持ちを抱いてきましたし、日本文化からよくヒントを得ています。

初心者の方に向けて、上手なラテアート作りのコツを教えていただけませんか?

全てはミルクの質と練習あるのみです。ミルクを絵を描くブラシであるかのように考えてみてください。自分の描きたい絵をつくる時には、正しいブラシが必要になりますよね。ぐちゃぐちゃになってしまっても大丈夫。もう一度試してみれば良いのです。それこそが学びの過程です。とにかく楽しんでやってみてください。

インスアタグラムにはフルーツの皮を使ったラテなど、想像力あふれるラテアートが目を引きます。アンジェラさんのインスピレーションの源を教えてください。

カップ以外のものを使ってラテを作るようになってからは、挑戦の連続でした。夏をイメージしてメロンの皮を使ったり、またトマトの香調を持つSumatra Lake Toba Coffeeを試した時には、実際にトマトを使ってみたり。ラテアートとコーヒーの世界においては、これは正しい、間違っているというような恐れや概念を一度手放してみましょう。私だって毎回完璧に作品を作り上げることはできませんが、それでいいのです。何度もトライして、また何かを学んでいくのです。

コーヒーとラテのエキスパートとして、この秋冬におすすめの商品はありますか?

まだ試したことのない方には是非ナイトロブリューコーヒーをお勧めします!クリーミーで冷たいのどごしの良さ、そして自然な甘みがあります(ムーリングスパイスを加えればオレンジとクローブのエッセンスが加わりより一層美味しいですよ)。

温かい飲み物がいいという方にはフラットホワイトにバニラパウダー二杯とホットミルクを混ぜたものを。コーヒーよりだけれど、少し甘さをプラスしたドリンクになります。もっとコーヒーの味を楽しみたい方にはReserve Clover Brew Coffeeがオススメです。とっても繊細で洗練された味なんです。

アンジェラさんの次なる目標を教えてください。

今私は2018年の全国大会に向かって動いているところです。ラテアートとブリューイングの部門で戦いたいと考えています。2015年以降大会には出ていないので、ここで全国大会へ挑戦するのはとてもいい機会になると考えています。新しいラテアートを生み出す注ぎ方や、肖像画のようなラテアートに挑戦しています。応援していてくださいね。