People.18 vol.1「カナダでのワーホリの経験はかけがえのないもの」世界拠点シンガーソングライターミクロミカさん|カナダワーホリを超えた今

現在アーティストとして実業家として世界を拠点に活動中

栃木県のド田舎育ちからの北米留学

 私は栃木のド田舎出身で高校卒業と共に歌手を夢見て上京しました。日本の大手芸能事務所に所属するも鳴かず飛ばず。そんな時に自分自身が大腸癌になり、同じタイミングで友人を不慮の事故で亡くしました。命の大切さや人生のリミットについて考える大きな出来事が海外に飛び立つきっかけとなりました。

『自分の人生がもしあと数ヶ月、数週間だったら何がしたい?』そんな自分への問いを毎日繰り返し、出た答えが『大好きな音楽を、歌うことを日本を飛び出して挑戦してみたい!』ということでした。その年、私はNYへ飛び立ち毎晩一人でミュージックバーに繰り出しては「I want to sing tonight!! (今夜ここで歌わせて。)」とカタコトの英語で交渉する毎日でした。

 その後は拠点をトロントに移し、「Creators’ Lounge」のTOMさんとの出会いをきっかけに、カナダで活躍するクリエーターの仲間もできました。ライブ活動をコツコツ続け、世界メディアのVICE CANADAに取り上げていただき、トロントでもやっと自分の居場所を築くことができたのです。

ワーホリを通して学んだことは失敗を恐れず挑戦し続ける大切さ

 英語が喋れないから。自分に自信がないから。やらない理由を並べるのは簡単です。夢を叶えたいなら、自分を成長させたいなら、出来るかできないかは重要ではありません。とにかく行動すること、夢を口にして、出来るだけ多くの人に伝えること。そうすれば自ずと周りも助けてくれます。

 私は現在イギリスの音楽レーベルと契約をしヨーロッパでのツアー等、ヨーロッパを中心に活動中で、自分の音楽活動とは別にNPO法人日本アーティスト協会の海外事業部マネージャーとして日本人アーティストが世界に羽ばたけるよう活動しています。カナダでのワーホリ中に行動することの大切さを学んだからこそ、今のキャリアを築くことができました。

 カナダでのワーホリの経験はかけがえのないものです。限られた時間の中、思い悩むこともあるかもしれません。でも、時間は決して待ってはくれません。考えるよりまず行動!とにかく今を楽しんでください!