フェンネルの冷製スープ|うんちく好きシェフのかんたんレシピ

イタリア系カナダィアンの友人ダニエルは、フェンネルを食べる際に決まってこの話をする。「俺のノンナ(イタリア語でおばあちゃん)は俺がお腹が痛いと 言うと、フェンネルを食べなさい。頭が痛いと言うとフェンネルを食べなさい。フェンネルは万能薬だと言っていたな〜。」 懐かしそうに話す彼の話はいつも同じなのだが、不思議と聞き飽きない。祖母への尊敬の念が、垣間見えるからだろうか。

日本人にはまだ馴染みの薄いフェンネルですが、和名は茴香(ういきょう)です。東洋医学でも、冷え性や腹痛などに効用があると考えられています。種もスパイスとして重宝されています。

今月は蒸し暑くなってきたので、フェンネルの冷製スープをご紹介いたします。相性のよいオレンジの皮を散し、爽快感アップ。温製でも美味しく頂けます。また、サラダやコールスローなど、火を通さずに食べても大変美味です。新しい食材に挑戦して見てください。

蒸し暑い部屋で、ダニエルのノンナの話を書いていたら、私の祖母のことを思い出した。夏休みになるといつも遊びに行っていた祖母の家。蒸し暑さと祖母の記憶がシンクロする。遊びに行くと「大ご苦労、大ご苦労」と迎えてくれて、世界1美味しいお茶を淹れてくれた。あのお茶がまた飲みたい…。

フェンネルの冷製スープ

材料:

  • フェンネル 1個(スライス)
  • 玉ねぎ 2個(スライス)
  • ニンニク 2片(スライス)
  • オリーブ油 大さじ3
  • 水 80g
  • 鶏ガラ(市販品で代用可) 500g
  • ローリエ 2枚
  • 生クリーム 60g
  • 牛乳 適
  • 塩、コショウ 各適

1. 玉ねぎ 、ニンニク、オリーブ油、水を鍋に入れ、蓋をして玉ねぎが甘くなるまで蒸し煮する。(水が減るようであれば、適宜足す)

2. 残りの材料(牛乳以外)を加え、フェンネルが柔らかくなるまで更に煮込む。

3. ハンドブレンダー等で撹拌し、ザルでこす。(牛乳で濃度を調節する)よく冷やし、塩、コショウで味を整えて器に盛る。オレンジの皮のすりおろしを上から振りかけ出来上がり。


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