衆議院議員選挙|東北の小さな酒蔵の復興にかける熱い想い【第112回】

衆議院議員選挙|東北の小さな酒蔵の復興にかける熱い想い【第112回】

 日本は新型コロナウィルスの第5波が急速に収束し、10月末の時点で東京都は陽性確認者が2週間続けて50名を下回り、10月30日は23人の陽性確認者でした。岩手県も10月30日時点で20日連続で陽性確認者がゼロを続けており、入院者、隔離ホテル待機者もすでにゼロになっていて、新型コロナウィルスに関するニュースもとても少なくなっています。

 それとは逆に、ヒートアップしているのが、衆議院議員選挙です。10月31日投開票ということで、結果はこの原稿を書いている段階ではわかりませんが、与野党でヒートアップした選挙戦になっています。与野党とも、政権を取った場合、こういうことをする、という公約を発表していますし、実際に選挙の演説でも様々なお話をしてくれます。その一番大きな話が新型コロナ対策の助成金や給付金です。

 確かに、とても大事な部分ですし、今の選挙では一番話題にしなければいけないところではありますが、東北に住む私たちにとっては、やはり東日本大震災から復興を、国や政治家はどのように考えているのか知りたいと思っています。残念ながら、演説を聞いても党首討論会などを見ていても、震災からの復興について大きく言及する事は少なく、残念な気持ちになってしまいます。

 その中でも自民党の岸田総裁は、選挙の第一声を歴代総裁と同じように福島で声をあげてくれました。これは本当にありがたいと思いました。少なくとも自民党は被災地をちゃんと見ているよ、考えているよ、という意志として感じる事が出来ました。
 東日本大震災以降も熊本の地震や西日本豪雨など、日本はこの近年大きな災害が多発しています。そんな日本の舵を取る政党を決める選挙でもある衆議院議員選挙、東日本大震災の事をしっかりと考えてくれる政党はもちろんですが、今後、大きな自然災害などで日本の危機管理の司令塔を担える政党に頑張ってほしいと思っています。

 いつまた東日本大震災と同じクラスの災害がおこるかわかりません。選挙になると、その時だけ「こうします」みたいなことを言って、実際には「できませんでした」となる例もあり、私たち有権者はちゃんとそこも見ていかないといけません。東北の候補者の多くは震災からの復興をどうするかを明示している人も多く、岩手の候補者もそのあたりはちゃんと話が出来ていると思っています。中には全く復興に対する話をしない候補者もいますが、判断材料として是非話してもらいたいと思っています。

 コロナもこのまま収束していけばいいと願っていますし、もうすぐ年末を迎えます。安心、安全な世界が普通じゃなかったことを痛感するコロナの時代、早く当たり前の普通を取り戻したいです。

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