今年はこうなる2020年ヒロの大予想|バンクーバー在住の人気ブロガー岡本裕明

今年はこうなる2020年ヒロの大予想|バンクーバー在住の人気ブロガー岡本裕明

 年初の大予想は様々な会社や団体が行っているが普段は保守的な会社が受け狙いの大ばくち的な予想を立てることもあり、「まじかよー」と思うこともしばしば。別に当たらなくても起きるかもしれないと想像するだけで盛り上がるのだろう。

 ちなみに私もこの大予想を毎年行っているが2019年版は概ね半分当たり、まずまずが2つぐらい、あと3つは大外れだった。2020年はさていかに。

予想1.世界景気の潮目、IT疲れがでる

 世界景気は2009年から既に11年も拡大期が続いているが実感なき好景気が続いている。そのリード役だったIT業界からは2020年は目新しい技術が出ず、マネーも新技術に向かわないだろう。世界の人々は技術に振り回された。技術と人間の進歩の乖離の時間調整が必要になる。

予想2.グローバル化VS国内回帰

 世界で広がる自国主義。関税をかけて自分の国の産業を守ることが当たり前の手段となれば国家間の関係は余計ギスギスすることになりそうだ。トルコなどでは排他的行動を推進し、国際緊張が高まることになりそうだ。

予想3.トランプ大統領は再選されない

 トランプ大統領の賞味期限が切れる。オオカミ少年のツイッターでは誰もフォローしなくなるだろう。11月の選挙に向けアメリカでは大バトルが展開されるが、選挙で主流となった若い世代世代はトランプ氏に辟易とするだろう。外交的に行き詰っているトランプ氏は経済拡大のフォローの風があっても相当厳しい戦いとなるはずだ。

予想4.バラバラになる欧州と英国

 EUとは何だったのか。英国はすったもんだの挙句、どうにかEUを離脱する。離脱という現実を突きつけられたEUでは求心力が低下、欧州大陸の中心であるドイツのメルケル首相も任期前に退任する。フランス、マクロン大統領は不人気振りが再燃し、イタリアも相変わらず厳しい政権となる。もはや他国どころではないというのがEU加盟国の本音となる。

予想5.何か起きるのか、北朝鮮

 2016年ごろから頻度を増した北朝鮮のミサイル実験と数々のおどろおどろしい金正恩氏や当局からの挑発。一方の韓国は文大統領を筆頭に「仲良くしましょうよ」とすり寄る政府も罵りの言葉で近くにも寄れず。トランプ大統領の懐柔も意に介さず、全く読めないこの若大将は何か行動を起こせるのか?私は2020年も何も起きないとみる。彼は思ったより気が小さく、国際ディールも経験不足で取り巻きがいて強がるだけ。朝鮮人のメンタリティも強いものに巻かれろ、であってその場その場で気持ちは変わる。

予想6.カナダ経済はアメリカの隣国の地位を享受し好調を維持

 アメリカが中国と喧嘩をすればカナダは笑う。このシナリオがいよいよ現実に起きる。ファーウェイはカナダに北米拠点を設け、アメリカへの足掛かりとする。高関税で物価高を感じるアメリカ人は相対的にモノが安いカナダからの製品を買いまくる。不動産は永住権を持つ香港人が大挙して「出戻り」し、不動産価格は再び高騰し始める。

予想7.安倍首相の賞味期限

 長期安定政権は悪くないが、安倍首相嫌いのボルテージも上がる。かといって次を担う有力候補もおらず、野党も相変わらず烏合の衆。首相は延命薬を飲み続け、賞味期限をだましだまし延ばさざるを得ない。憲法改正論議も進まない中、オリンピックも終わり、日本全体が達成後の倦怠感に包まれ、政治にもけだるさが生じる。

予想8.オリンピック、金の数は期待を裏切る

 金メダルへの期待を日本人よりもコーチよりも選手本人が一番重く受け止めている。そして勝った時、負けた時の極端なメディアの扱いも見てきた。ラグビーチームは純粋な日本人メンタリティではなかった。渋野日向子は宇宙人的な強い性格の持ち主だ。だが一般的な日本人選手は周りのムードに押される。よって初めに想定外の選手が金を取れば、俺も、私もとフォローの風が吹くが、フィギュアスケートのように重いムードになるとわずかな金メダル数に終わる可能性もある。 

予想9.変わる自動車、自動運転でも電気自動車でもない

 出る出ると言われる自動運転や改良が進む電気自動車はまだ人々のハートをつかみ切れていない。その間、そんな夢よりも現実問題が先決とドライブレコーダー付き自動車にブレーキアクセルふみ間違い防止機能付き自動車が飛ぶように売れる。自動車は何よりも「乗って安心」が一番重要。とすれば、あおり運転防止のためにも自動運転の普及は日本の悲願となるのか?

予想10.キャッシュレス、勝者は誰?

 デビットカード、クレジットカード、ICカードにQR決済とキャッシュレス決済方法は数多く、更にそのブランドまで考えると消費者はもう「わけわかんない」。今やQR決済がポイント戦争もあり大ブームの日本だが市場の反応はいまいちかもしれない。だって、スマホからQRをだすのは面倒。それなら財布を出してタッチするだけで決済できるICカード系に分がある。なぜカナダのようにクレジットカードタッチ機能を日本で普及させないのか、これは世界の七不思議となりそうだ。

 2020年は変化が加速度を増す年、そして人々の常識観から物事の水準、考え方からディファクトスタンダードまで変わる。いや、変わらせられることになりそうだ。次々と起こる新しいことに若者はエキサイトするが中高年は「もういいや」とあきらめの境地。そういえば日本ではタピオカブームもピークアウトし、次のブームを模索する動きだ。カナダにいる我々からすれば日本のタピオカブームとは何だったのか、いまだに理解に苦しみそうだ。では素晴らしい2020年を。