世界一の湖と青空が溶け合う景色を見てみませんか?グレートレークスとブルーサークルの旅|特集「はじめてのトロント・オンタリオ」

世界一の湖と青空が溶け合う景色を見てみませんか?グレートレークスとブルーサークルの旅|特集「はじめてのトロント・オンタリオ」
Profile: Michi Tanaka
カナダスペシャリスト・グレートレイクスペシャリスト・トラベルアドバイザー
Google Local Guide Level 7

 心に残る旅行手配をモットーに約20年にわたって旅行業界でツアー企画、法人出張、チャーター機の手配をしていました。インスタグラム「  michitravel_channel」では、心に残るカナダアメリカ中西部の魅力を発信しています。いいねやフォローいただけたらとても嬉しく思います。

TORJA誕生10周年おめでとうございます。読者の皆様にとっても10年間という月日は、人生において大きな節目になるのではないでしょうか?実際私の人生を振り返ってみると多くの出来事がありました。カナダ、アメリカで生活を始め、転職や結婚、家族が増えたり、さまざまな大きな変化がありました。

 そんな私の人生の節目に必ずそばにあったのが、「グレートレークス(五大湖)」でした。初めてトロントに来た2000年代後半、トロントの街の前に広がる海のようなオンタリオ湖に感動しました。アメリカの中西部に移動した後もエリー湖やミシガン湖、ヒューロン湖、スペリオール湖を大好きなドライブをしながら写真を撮っているうちに、景色の移り変わりや湖によって訪れる度に全く表情が変化することや温かい人たちとの交流を通じて、このエリアの魅力にどっぷりハマりました。

 そしてふたたびカナダに住むことになったときも、オンタリオ州側のスペリオール湖をドライブしてその広さを実感して改めて感動しました。ここなら飽きずに一生遊べると感じたのが、私がグレイトレイクススペシャリストを名乗るきっかけでした。

グレートレークスとは?

 ワンフレーズで表現するなら、世界一の景色に出会える場所。グランドキャニオンやエアーズロックを訪れたことがある方は、お分かりかもしれませんが、写真では収まり切らない圧倒的な自然がここにはあります。

 見渡す限りの水平線がどこまでも広がり、空と溶け合う姿は、まさに声にならない感動を全身で感じることができます。淡水湖として世界一の面積を誇るスペリオール。この湖日本の北海道より広いんです。そして湖の美しさは、五大湖の中でも1、2を争います。

ブルーサークルとは?

 湖の青、空の青、メープルを始めとする木々の青が溶け合うこの地域全体をイメージしてつけた私の造語です。ブルーサークルは、5つの湖と周辺地域を中心にしていますが、車や飛行機、鉄道やバイクなど旅行の行程は、変幻自在にアレンジできます。つまり一番あなたらしいスタイルで楽しむことができるのが、最高の魅力です。例えば、

  • 世界一の面積を感じるスペリオール周遊
  • アーミッシュと自動車の歴史を感じる旅
  • オンタリオ・エリー・ヒューロン湖の周遊
  • 5つの湖を最短距離で制覇する周遊ルート

などが挙げられます。

ここで何を楽しむ!?

食を楽しむ

 これだけ豊かな水があるところには、美味しいお酒と食べ物がたくさんあります。5大湖周辺にはブリューワリーやフルーツピッキングの楽しめる農園が多く存在しています。

圧倒的な自然を楽しむ

 湖のそばには、星の光を遮る都市の光はありません。年間を通して星空鑑賞に来る方が多く、運が良ければスペリオール周辺でもオーロラを見ることができます。特にオンタリオ州側では、ムースやビーバー、狐、白フクロウなどアメリカでは見ることのできない大型の草食動物や珍しい野生動物を間近に見ることができるエリアとして人気です。RVやハウスボート、カヌーを初心者でも気軽に楽しむことができるのは、インスタントラクターが多いカナダオンタリオならではの贅沢な遊び方です。

多様性のあるさまざまな文化を楽しむ

 スカンジナビアンが多く移民してきたスペリオールやミシガン湖の辺りは、北欧文化が今も強く残っています。北欧風の木造教会もあり、アンティークショップでは素敵な掘り出し物を見つけることができます。

ドライブまたはサイクリングを楽しむ

 オンタリオからアメリカにかけてウォーターフロントトレイルと呼ばれる自動車、自転車用のトレイルが整備されています。夏はバイクや競技用自転車でツーリングをしている姿をよく見かけます。

10年後あなたは誰とどこで何をしていますか?

 圧倒的な自然を肌で感じる事は、その後の人生を豊かにする上でとても重要なことだと私は考えます。同じ景色でも1人で見るか誰かと一緒に見るか、また晴れの日か雨の日によっても見え方、感じ方が全く異なるものです。あの日と同じ場所を10年後、今後来る人生の節目にもう一度大切な誰かと訪れて欲しいと思います。

 人それぞれ思い出の場所は違えど、その時あなたはきっと昔小学校の校庭に同級生と埋めたタイムカプセルを開けるようなドキドキやワクワクを感じながら、あの日と同じ景色を見ることで、あなたの旅行は、月日を重ねた分より豊かに深みを増し、心に記憶されると思います。