川崎病と新型コロナウイルスに関連性はあるのか!? カナダでもケベック州で乳幼児が集団で発症の症例が報告。

川崎病と新型コロナウイルスに関連性はあるのか!? カナダでもケベック州で乳幼児が集団で発症の症例が報告。

主に乳幼児がかかるとされる川崎病に類似した症状を持つ感染者が世界各地で報告されており、カナダでもケベック州で類似した症状が見つかった。川崎病はその原因はまだ不明で10万人中30人の5歳以下の子供が病気にかかると推定されており、主に乳幼児がかかりやすい発熱性疾患だ。症状は突然の高熱や身体の発疹、目や口内の充血、手足の腫れなどで基本的に薬による治療で回復するが治療されないと心臓疾患などをもたらす可能性がある。

【川崎病: ウィキペディアより】
川崎病(かわさきびょう、英: Kawasaki disease, KD)は、川崎富作によって発見された主に乳幼児がかかる発熱性疾患[1]。突然の高熱が数日続き、目や唇の充血、身体の発疹、手足の発赤、首リンパ節の腫脹など様々な症状を惹き起こす[1]。小児急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群(英: MucoCutaneous Lymph-node Syndrome, MCLS)とも言われるが、世界的に「川崎病 (KD)」と呼ばれるのが一般的である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/川崎病

あらゆる場所で同時期に多数の症例数が出ることは異様

カナダでもケベック州の一つの病院で、ここ数週間に渡って少なくとも12名の小児患者が川崎病にかかったと診断された。いくつかの報道によると、もともと川崎病は地域的な流行が見られることがあるものの、今回のようににあらゆる場所で同時期に多数の症例数が出ることは異様であるという。そこからヨーロッパやアメリカなど世界各国をはじめ、モントリオールの医師たちも何らかの形で新型コロナウイルスが川崎病の引き金になっている、もしくは関連している可能性を研究し始め、その観察の発表を迅速にできるよう目指しているという。

イタリアでも同様にある病院にて数週間で5件の患者が発見されており、これは通常では年間の症例数であるという。アメリカでも生後6ヶ月の乳幼児が川崎病と診断され、その後行われた検査で新型コロナウイルスの感染も確認された。イギリスではさらに深刻な症例が報告されており、約12名の子供が川崎病を原因に入院している。

現時点ではその関連性はまだ判明しておらず、医師や専門家らは結論を出すにはまだ早すぎる段階とのこと

CTVの記事では、トロントの小児病院「SickKids」のコーン医師は、イギリスの症例は大変興味深いものであるが、同時にその患者の中には新型コロナウイルスの感染が認められなかった人もいるとして新型コロナと関連づけるにはまだ早いと述べている。

また、モントリオールのカッカー医師は、医療の世界ではたまに特にこれといった原因なしに集団感染が起きたり、それがあっという間に解決したりということもあるが、今回のような事例はなぜこのようなことが起きているのかを調査し理解することが必要であるとしている。

ケベック州で見られる川崎病集団感染の件ではさらに珍しい事実が発覚しており、通常5歳以下の乳幼児に症状が見られることが多いのに対し、最近はもう少し年上の子供の間でも発症が確認されている。よって感染者は乳幼児から思春期までと普段よりも幅広いという。

なお、日本ではどのように捉えられているかというと、日経メディカル5月8日の記事によると、COVID-19と関連する川崎病に類似した症状を有する症例は日本では認められていないようだ、とアンケートの結果を速報している。
NEWS◎日本川崎病学会による緊急アンケート速報「川崎病症状を伴うCOVID-19、日本では認めず」

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