こんにちは。寒暖の差はありつつも日は長くなりビールが美味しい季節になりました。7月号はビール特集だそうです。

藤原ヒロユキ著『ビールはゆっくり飲みなさい』（日経BPマーケティング）から行きましょう。本書は体系的にビールのことを知るにはもってこいです。日本で一般的なビールはのど越しの良いピルスナーであることやビールの歴史を紐解く第1章、注ぎ方やグラスの秘密など美味しい飲み方を伝授する第2章、ビールと食事のペアリング術を紹介する第3章、世界のビールを網羅した第4章、ビールの造り方が分かる第5章で構成されています。

ビールの種類や奥深さを知れば、更に美味しく感じられそうです！

ビールと来たら、やっぱりおつまみですよね！無駄なし!まかない道場店主著『パパッと極旨!おつまみ道場 手早くムダなく!居酒屋の味』（KADOKAWA）で晩酌が楽しみになること間違いなしです。料理人生活40年の著者が、弟さんに料理のコツを教えるために始めたYouTubeチャンネル『無駄なし！まかない道場』からと新作の全65レシピが掲載されています。おつまみ、一品料理・おかずに、締めの炭水化物、万能たれの４つにカテゴリー分けされています。調味料は分量と割合で併記されているので、人数が増えてもすぐに対応できるようになっています。そして、レシピは行程が少なめなのでタイトル通り早く作ってプルタブをプシューとしたい方に最適です！

豊田悠著『パパと親父のウチ呑み』（新潮社　全3巻）は、同著『パパと親父のウチご飯』（新潮社　全13巻）のスピンオフ作品です。元カノから子供を預けられた整体師の千石と、妻と別れ子供を引き取った漫画編集者の晴海のシングルファーザー2人は、利害の一致からルームシェア生活を始めます。本編は、同じ年の幼稚園児の子を持つ父親の2人の奮闘が描かれています。スピンオフでは、子供たちが寝た後でも外には呑みに行けないため、起こさないように静かにおつまみを作り晩酌を楽しんでいます。調理風景も描かれていますし、レシピも掲載されているので、手軽に挑戦できそうです。

6年ぶりの新作長編がニュースでも話題になった村上春樹氏のデビュー作は『風の歌を聴け』（講談社）です。20代最後の年を迎えた「僕」が大学生の夏、1970年8月8日から26日までの18日間を語った話です。金持ちだけれど金持ちが嫌いな友人・鼠と知り合った女の子と、「僕」よりもずっと上手い日本語を話す中国人・ジェイがバーテンダーをする店で、ビールと煙草を片手に意味のあるとりとめのない話をします。

何本目のビールなのか、何口煙草を吸ったのかと描写が細やかなので、自分も同じペースで飲んでいる気分になり、村上ワールドに引き込まれます！
また次回お会いしましょう！

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