再チャレンジへの準備
トロントから帰国し、何かを立ち上げただけでは終わらない強かさを身につけるためにイベント会場の現場仕事とWeb系の会社でディレクターの実務をダブルワークで２年間し、再び海外挑戦への準備を進めました。
特に自信がつくわけでもない時代錯誤のゴリゴリした下積みの2年で、正直自分の何か変わったかあまりわかっていませんでしたが、振り返ると今の輸入業はこの暗黒時代なしではできないなと痛感しています。海外での経験は飛び道具になるものの、こういう地に足のついた経験や実績で何倍にも出来るのだなと思います。
まだ迷うのかというほどに、迷う
さて、実際のところは人生最大の迷子期間に突入していました。当初何かのスペシャリストとして再チャレンジと考えていたものの、結果として割とジェネラルな能力を身につけてしまったので焦りに焦ってました。トラックメイカーで勝負するならイギリスへと思いながらも、YMSには連続で抽選落ち。トロントの当時のツテを頼るにもスペシャリストとして開花できなかったことで何か釈然とせず変な意地を張り、まずは自分で何かしようとバンクーバーを拠点にしました。いまでもこの判断は自分でも謎ですが、これが一番現在への縁を引き寄せるので人生不思議なものです。
迷って酒飲んで仕事になる
バンクーバーでは、日本からの外注仕事をリモートで受けて生活していました。そのため、現地ではライターを少しする程度で、現地の人間関係をほぼ作らずに過ごしていました。
そんな生活はかなり暇になってしまい、トロントに行ったりバックパックしたりもしたのですが、ほとんどは近所のクラフトビールブルワリーで飲みながら仕事をするのが日課。
当時はアジア人がクラフトを飲んでいるのがまだとても珍しく、ずっと飲んでる変なアジア人がいると多少噂になっていたそう。その噂を聞きつけた縁で現在の事業パートナーである日本人醸造士が連絡をくれて仲良くなり、彼が日本に一時帰国した際に輸入の話を持ちかけられて今に至るので、動いてみて思いがけない結果に繋がるとはこのこととよく思います。最後は酒を飲んでただけでしたから。笑