第20回 カナダ株の情報をどこで探す? |みらいのカナダ株式投資大作戦

第20回 カナダ株の情報をどこで探す? |みらいのカナダ株式投資大作戦

こんにちは!みらいあせっとです!今回はカナダ株の情報収集について紹介してみます。

 あなたは「カナダ株の情報をどこで探せばいいのかな」と迷ったことはありませんか?
 例えば米国株であれば、日本の投資家も個別株やETFの話題をSNSに数多く投稿しています。日本語で読めるコンテンツも多く、情報収集にはあまり困らないように思います。

 一方、カナダ株の話題は限られていて、「そもそもどこから情報を探すのか…」と迷うことも多いのでは?と感じます。

 そこで今回は、カナダ株の情報をどこで集めるかってお話。もし、個別株のテクニカル分析(株価のチャートを使った分析)やファンダメンタルズ分析(企業の財務情報等を見る分析)を行うときにでも、お役に立つと嬉しいです。

テクニカル分析に役立つ「TradingView」

 最初に紹介するのは「Trading Viewhttps://jp.tradingview.com/)」です。TradingViewを使えば、トロント総合指数の長期チャートを見たり、5大銀行の株価チャートを比較したりと、株価を使った分析に向いています

 TradingViewはあまり語りたいことがないのでさらっと終わらせます(笑)。

セクター毎に分けられた銘柄のヒートマップを見る「Canadian Sector Performance Map」

 「Canadian Sector Performance Maphttps://www.marketbeat.com/market-data/sector-performance/canada/)」はカナダの有名企業をセクター毎に分類し、赤と緑で株価のパフォーマンスを示したヒートマップです。

 もしあなたが米国株に関心があれば、finvizのヒートマップをTwitter等でご覧になったことがあるかと思います。「Canadian Sector Performance Map」はあれのカナダ株版だとお考え下さい。

 「Canadian Sector Performance Map」を利用すると、どのセクターが強く、どのセクターが弱いのか、といった相場の傾向をつかみやすくなります

 ヒートマップの期間は1日、7日、30日、180日、1年間と5段階で切り替えられます。例えば1年間で大きく値を上げた企業、値を下げた企業が一目瞭然ですので、ぜひご覧になってみてください。

財務情報を見る「gurufocus」

 「gurufocushttps://www.gurufocus.com/)」は世界中の企業の財務情報などを閲覧できるサイトです。

 本来、カナダや日本といった米国外の上場企業の財務情報はサブスクリプション契約をしないと閲覧できないです。ですが、各企業ページには「Also Trading in」という項目があり、ここでUSAを選べる企業であればサブスクリプション契約なしに概要を閲覧できます(米国で取引できる企業なら無料でも見られる、という仕組みっぽいです)。

 このサイトの強みは挙げればきりがないのですが、類似企業との比較(Vs Industry)や、企業の過去の実績との比較(Vs History)点、さらには「GF Value」とよばれる独自の投資判断指標を提供している点にあるかと思います。

 もし、gurufocusを使った個別株投資に関心を持ちましたら、日本のパンローリング株式会社が出版している「とびきり良い会社をほどよい価格で買う方法(https://www.amazon.co.jp/dp/4775972308)」をご覧になってみてください。gurufocusの創業者の方が書かれた書籍で、より詳しい解説が書かれています。

 ちなみに、ログイン無しに見ている場合、アカウント登録をしつこく勧めてくるので、その点はご愛敬としてお使いください(笑)。

自分でツールを作る方法もあります

 最後に、プログラミング言語の「Python」を使って、自分でツールを作る方法も簡単に紹介します。

 Pythonには「yfinance」というライブラリがあります。これはおそらく米国版のYahoo Financeから情報を取っているのだと思いますが、ティッカー部分に「カナダ市場のティッカー.TO」を指定すれば、カナダ株の株価も取得できます。

 例えば、大麻株のCanopy Growthでしたら、「CGC(米国市場でのティッカー)」と入力すれば米国市場の株価を、「WEED.TO(カナダ市場のティッカー.TO)」と入力すればカナダ市場の株価を取得する感じです。

 Pythonには魅力的なライブラリがたくさんありますので、使いこなすことで、自分だけのオリジナルな運用に活用しやすくなります。もし、プログラミング言語に抵抗がなければ、ぜひ試してみてください。

まとめ

 というわけで、ざっくりとですが、カナダ株投資で役立つサイトやツールの紹介でした。

 ちなみに、第18回の連載にて「Portfolio Visualizer」の話題も紹介していました。こちらも米国株投資によく利用されるツールですが、カナダ株のバックテストなどにも使えます。より詳しい解説は、TORJAさんの公式サイトから過去の連載をご覧になってみてください。

 あなたの投資に少しでもお役に立てば幸いです。