ミニチュアで旅するカナダ Little Canada|CANADA発 近鉄ツアープランナーのここだけの話 その106

 今回はオープンから少し間が空いてしまいましたが、昨年2021年8月にトロントのダンダススクエア北側の商業ビル地下にオープンしたミニチュアワールド、「Little Canada」についてのご紹介です。

 世界第2位の広大な国土をもつカナダという国を、地域ごとに精巧なミニチュアで表現しているのが、このLittle Canada!施設に入った瞬間からカナダ新発見の旅に連れて行ってくれます。カナダを象徴する風景、有名なランドマーク、街並みがミニチュアスケールで高度に表現されている様は、ただただ凄いの一言!老若男女問わず時間を忘れて夢中になれる場所です♪

 この素敵なアトラクション制作を一から企画して実際の形にしたのは、1999年オランダからカナダに移住してきた ブレニンクマイヤーさん です。彼は 2011年に訪れたドイツ、ハンブルグにあるミニチュアワンダーランドに触発されて、このLittle Canadaの着想を得て、コンセプトを作成したそうです。

 ブレニンクマイヤーさんは、この企画を実現化するべくトロント地域で協力者をつのりました。その過程でトロント鉄道模型クラブの会長だったマクレーンさんとの出会いや、出資協力者の獲得に成功し、2014年からミササガの倉庫で、巨大なジオラマを構成する数々のパーツ作成を進めていったのです。そしてダンダススクエア北側のビル地下にジオラマを展示する最適なスペースが見つかったこともあり、この場所でLittle Canada開業につながったのです。

 Little Canadaで展示されているジオラマはいくつかの地域に分かれており、それぞれがカナダの一部を表しています。現時点では、リトルゴールデンホースシュー、リトルナイアガラ、リトルオタワ、リトルトロント、プチケベックがあるのですが、ほかの地域のジオラマについても並行して制作が行われており今後1年1地域を目標に追加される予定との事です。

 野球好きな僕の個人的な意見で恐縮ですが、トロントのロジャースセンターには本当にすごいですよ!細部まで作り込まれた様は一見の価値ありです。一説にはこのロジャースセンター作成だけで6万ドル近い費用が掛かっているとの事ですが、確かに納得の出来栄えです。ほかにもケベックの冬景色やオタワなども本当によくできています。特に人物フィギュアの配置やポーズが最高!ストーリーにあわせてしっかり作りこまれており、本当に今にも動き出しそうな躍動感にあふれており、どれだけ見続けても飽きることがありません。

 ちなみにこのLittle Canadaの世界では、日の出から日没までが15分間で表現されています。同じ景色でも昼間と夜で様子が違うのも見どころのひとつでしょう。特におすすめは夜のオタワ、国会議事堂です!どんな驚きがまっているのか、ぜひ実際に現場に足を運んでお愉しみ下さい。

 今回ご紹介したLittle Canada、精巧で緻密ななかにもユーモアを感じるデザインを見ながら旅するカナダは最高ですよ♪ぜひ一度お出かけになってみてくださいね~!

Little Canada Toronto
https://little-canada.ca/

文: 近鉄インターナショナル   エクスプレス(カナダ) 石原