最新ニュース: 渡航規制の緩和と個人移民申請について|カナダで永住権! トロント発信の移民・結婚・就労ビザ情報

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 オンタリオ州はStep 2に入ることが先日発表され、やっと長く暗いトンネルに光が見えてきました。今年に入ってから昨年よりも移民を積極的に受け入れていることもあり、パンデミック終息後のカナダの経済復旧に貢献するのではないかと期待されています。今月は6月末の時点での最新ニュースについてお話します。

渡航規制の緩和

 2021年7月6日午前0時より、一部カナダへの渡航者に対しての渡航規制が緩和されることとなりました。対象者は次の条件を満たしている方のみとなりますのでご注意下さい。

  • 入国14日前までにHealth Canadaが承認したワクチンの完全摂取を完了しており、その証明書(英語、フランス語、或いは公証翻訳)をArriveCANアプリを通してカナダ渡航前にアップロードできること
  • 2021年7月5日以前の時点で入国が認められている者(例:カナダ人・PR保持者、雇用主限定Work Permit保持者、Study Permit保持者、Written Authorization保持者など)
  • 18歳以下の扶養家族で、渡航を認められている両親と共に帯同者として渡航する者
  • カナダ到着時にPCR検査を受け、陰性であること

 また追加で次の条件を満たしている方も入国が可能となりました。

  • 2020年3月18日以降に発行されたConfirmation of PR保持者(但し、Confirmation of PRが有効であること)

 前述の該当者で空港到着予定の方々は、14日間の隔離期間が免除となります。つまりカナダ政府指定のホテルにて3日間滞在する義務は免除となり、更に8日目のPCR検査も免除となります。

更なる渡航規制の緩和

 Public Safety Ministerによると、カナダ全土において75%の人口がワクチン摂取を完了しない限り、渡航規制の完全解除はないと述べています。既にこのことについてカナダ政府間で話し合いは行っているものの、トルドー首相は急いで渡航規制を完全解除することに対しては消極的な意見を述べています。またインドからの渡航は引き続き禁止となっており、アメリカ・カナダ間における渡航規制も2021年7月21日まで延長するということが決定しました。

 この背景には、秋に行われるカナダ連邦選挙において、トルドー首相が再度勝利するためには「カナダ国民をパンデミックから守った」という功績を残したい、という思惑があるのではと言われています。

個人移民申請について

 今年はPathwayのPublic Policyが発表されるなど、移民申請条件の緩和が見られています。この兆候は続いており、つい先日、2021年6月24日に行われたCanadian Experience Classの選考でも357点という最低点数が発表されました。ご存知の通り2月に過去最低点である75点という記録的な数字で2万人以上の人がInvitation to Applyを受領しましたが、その後選考点数がどのように移行していくかということは全く想像がつきませんでした。

 あまりにも急にカナダが沢山の個人移民申請者を受け入れてしまったため、またすぐにExpress Entryの点数もパンデミック前の点数(460点から480点前後)に戻るのではないかと言われていました。実際には2月以降に点数は400点以上に上がり、その後少しずつ下降しており、現在は357点まで下がっています。従って今後も更に点数が落ちることが絶対に無い、とは言えません。

 パンデミックが起きてから日本の状況やカナダの状況を見て、(国としての対応があまりにも違うため)やはりカナダで暮らしていきたい、という人も増加している印象を受けています。個人移民申請を考えているのであれば、このチャンスを逃さないで下さい。IELTSやCELPIPの予約は先まで埋まっているようですが、できる限り早急に予約をして、今後何らかの特別なプログラムが発表された時のため、そして何よりもExpress EntryのProfile作成のためににできることから前に進めていて下さい。申請条件についても、誤った知識でいる人を沢山見かけます。「カナダに来て、カレッジへ行って、1年就労すれば移民申請できるんですよね」というお問い合わせをたくさん受けますが、移民法はそんなにシンプルなことではありません。一人一人ケースは異なりますので、移民申請ができるのかできないのか、できないのならばどう対処すればできるようになるのか、この機会にコンサルテーションを受けられることをお勧めします。