カナダ移民局の大臣による最新情報|カナダで永住権! トロント発信の移民・結婚・就労ビザ情報

カナダ移民局の大臣による最新情報|カナダで永住権! トロント発信の移民・結婚・就労ビザ情報

 COVID-19の影響により外出規制が始まって早3ヶ月が過ぎました。この記事を書いている6月22日午後1時にダグ・フォード州首相からようやくトロントもPhase 2へ入ることが発表され、(第二波を懸念する声があるものの)少しずつ生活が変わってきているのではないかと思います。

 先日、6月17日にカナダ移民局大臣であるMendicino氏が国会にて様々な質問に回答しました。その興味深い内容について今月は共有させていただきます。TORJA読者の方が気になっている特定のトピックについても回答しているかもしれませんので、ご参照下さい。

2020年のImmigration Levels Plan

 毎年、カナダ政府は移民者の目標人数をPlanとして掲げています。2020年度は34万1000人の移民者を目標としていましたが、質疑応答の際、恐らくこの数字は達成できないであろうと述べています。平均して毎月2万5000人から3万5000人がLandingを済ませPRステータスを取得していますが、2020年3月18日から2020年6月8日の間でLandingをした人数は合計5,000人とのことです。

 数字の大幅な減少へ繋がった原因として、Landingはこれまでオフィサーとの対面で行われていたことからLandingそのものが全て一旦キャンセルとなり、一定の条件を満たした人のみバーチャル(つまり対面でのLandingではなくPR取得おめでとうございます、という内容の手紙を受領するのみ)で行い、またこのプロセスを行う審査官がリモートワークなどで最小限の人数に限られていたことを挙げていました。

Caregiverとしての移民申請条件

 Pandemicの影響により、雇用主からレイオフされたCaregiverが移民申請の条件(24ヶ月の就労期間)を満たせなくなっていることについてどう思うか、という国会の質問に対して、大臣は「Pandemicによって影響を被った人たちへの解決案を検討中である」と述べました。具体的な解決案が発表されるのはまだ先になるようですが、この問題も認識し、解決方法(恐らく申請条件の改訂など)を模索しているということになります。

Parents and Grandparents Programの受け入れ再開

 現時点でのアップデートは無しとのことです。従って残念ながら2020年度のこのカテゴリーにおける受け入れ時期、人数、方法全て現時点では不明となります。

外国人留学生

 2020年9月から学校が再開するか、そして再開する場合どのようなプランになるのか(学校に登校するのか、オンラインで受講するのかなど)ということについて不明な点が多い中、本年度秋にカナダの学校へ入学予定である外国人留学生がどのようにしてStudy Permitをタイムリーに取得し、就学するのかという議論が日々交わされています。

 通常カナダ国外よりStudy Permitを申請する場合、カナダ国外のVisa PostにStudy Permitをオンラインで申請しなければなりません。現在カナダ国外在住のビザ審査官はすでにカナダ国内へ帰国し、カナダ国内からリモートワークを少人数で行っていることもあり、ビザの審査に大幅な遅延が見られています。従って9月入学が決定していても、実際にStudy Permitの承認レターを受領する頃にはプログラムが開始しているのではないかという懸念も出てきています。

 またStudy Permitの審査過程において、Biometrics摂取のリクエストがあります。これもつい先日までカナダ国外のVACが閉鎖となっていたため、リクエストが来ても摂取に行けないという状況が続いてきました。大臣はこのことについて、「徐々にVACも一部サービスを開き始めている」と回答しています。またカナダ国外よりオンラインでプログラムを受講した場合でも、卒業時にPost-Graduation Work Permitの申請条件として満たすとも述べています。

Quebec州在住の難民申請者

 Quebec州とカナダ政府は現在協力して、Quebec州在住の難民申請者向けの新しいカテゴリー発足を目指しているとのことです。具体的な申請条件や受け入れ目標人数などはまだはっきりと決まっていませんが、Pandemic中にヘルスケア関連で就労していると言われる1,000人の難民申請者(難民申請者用Work Permit保持者)がスムーズにPRを取得できるようなカテゴリーになる予定とのことです。

 まだまだCOVID-19の影響が見られる中、このようにしてカナダとQuebec州がFrontline Workerの大切さを公的に認め、カナダに貢献してくれたことに対してお礼をすることはとても良心的なことであると個人的に思いました。