バンクーバー市 新型コロナに伴う規制調査を大規模に実行など | COVID-19ブリティッシュコロンビア・ニュース

バンクーバー市 新型コロナに伴う規制調査を大規模に実行など | COVID-19ブリティッシュコロンビア・ニュース

合わせて読みたい!TORJA・新型コロナウイルス情報・ニュース解説

・バンクーバー市、新型コロナウイルスに伴う規制調査を大規模に実行

バンクーバー市職員は、レストランや朝市場、美容サロンや建設現場、食料スーパー、お酒を扱う店舗など1万4300箇所に及ぶビジネスを訪問し、それぞれの場所が新型コロナウイルスに関する規制に従っているかの確認を行った。

その中で規制に沿っていなかった一箇所のビジネスがその認可を停止され、9件の警告が建設現場に出された。他にもフードサービスをテイクアウトかデリバリーのみに限定することや、サロンや理髪店の閉鎖、朝市では食料品のみの販売、50人以上の集会の禁止など19件の指令が通知された。

バンクーバーの311サービスオペレーターは117件のレストランに関する苦情を受け取り、サロンなどの個人経営ビジネスに関する苦情は54件に上ったことを発表した。

・The Chopsticks to Health Care Heroes; アジア料理店食事の寄付を開始

バンクーバーを取り巻くロウアーメインランド地域の少なくとも30店舗に及ぶアジア料理レストランが「The Chopsticks to Health Care Heroes」という活動で同地域の病院へたくさんの食事の寄付を行っている。初日の今週月曜には100個の食事ボックスがバンクーバー総合病院に届けられた。

同日リッチモンドにある中華料理店のオーナー、ヤン氏は3月中旬に解雇せざるを得なかった従業員とともに50食を宅配用に包装。現在最前線で活躍する医療関係労働者へのサポートを通して、自らの食事の準備など少しでも生活の他の部分の心配を減らすことができればと語る。また、この機会は従業員に一日分の給料も与えることができたという。

多くの中華料理店の収益が60%減少しているが、ヤン氏は自腹でもこのようなサポートは大変重要なことで自分たちの義務でもあると述べた。

これらの貢献が色々な場所で人気の声を呼び、当初はバンクーバー総合病院に2週間1500個の食事が貢献される予定だったものが今では当施設では今月後半までさらに1400個の食事の受け取りが予定されるなど活動の拡大・延長が行われている。さらに活動主催者らは高齢者用入所施設への寄付や医療従事者への医療防具などの支援調達も考えている。

各コミュニティからも貢献の声が寄せられ食事を寄付するレストランをサポートするための募金も開始された。主催者らは、今月末までに少なくとも2900の昼食・夕飯の寄付を期待している。

・各州間や別荘地地域のボーダー厳重化

ブリティッシュコロンビア州の南東部の自治体は、州間の交通厳重化を州の保健衛生官に要請した。イーストクートニー地区の取締役会長は州のボーダーだけでなく別荘地が揃う地域のボーダーの閉鎖も要望した。

これは特に今週末のイースター連休中など普段その地域に住まない人々が出入りすることでウイルスが拡大したり、小規模の医療施設や食料スーパーなど現在限られたコミュニティの資源を巡って混乱が起きたりすることなどを避けるためであるという。同州政府は合わせて普段住まない所有地に行き来するなどの移動をせず自宅待機をするよう改めて州住民に強く呼びかけている。

また、先週ケベック州政府もオタワとガティノー間に警察を配置し、当州とオンタリオ州、ニューブランズウィック州界に検問所も設けている。マニトバ州でも先週金曜からオンタリオ州とサスカチュワン州を結ぶ高速道路上に検問所が設置されたほか、ノバスコシア州も同様に検問所を設置し交通の厳重化を図っている。

本文=TORJA特派員 川田英奈

レストランの10軒に1軒がすでに閉店、80万件もの職が失われる。