第28回 「ファイナンシャルアドバイザーの選び方」|ファイナンシャルアドバイザーが解説!カナダの保険・投資商品

第28回 「ファイナンシャルアドバイザーの選び方」|ファイナンシャルアドバイザーが解説!カナダの保険・投資商品

ファイナンシャルアドバイザーの選び方についてお話しします。ファイナンシャルアドバイザーの定義というのも様々で、弁護士、会計士、税理士、保険のブローカー、ミューチュアルファンドのセールス、その他のプロフェッショナルがサービスを提供しています。かつては、事務所を借りて、看板を出して、クライアントが集まればファイナンシャルアドバイザーとしてのビジネスが成り立つという単純なものでしたが、この50年で金融商品やサービスも多様化し、金融商品を提供する会社も、ファイナンシャルアドバイザーは資格と免許が必要となりました。ですから、ファイナンシャルアドバイザーを選ぶ際には、州での資格のあるファイナンシャルアドバイザーを探すことが優先だと思います。

もちろん、資格や免許がなくても、投資の知識や経験が豊富で、それなりの実績を出している人たちもいます。私のかつての同僚が、ティムホートンで知り合った人がForexの投資が得意だという話を聞いて、1000ドル渡してみたら、1年後に3万ドルになったというケースもありますが、稀な例であって、リスクは高いと思います。問題が生じたときに、話せるカスタマーサービスやクライアントを保護する細かい規定のある大きな会社と契約のある州の資格のあるファイナンシャルアドバイザーと取引した方が安心できるのではないでしょうか。

ファイナンシャルアドバイザーは、サービスを提供している会社(銀行、保険会社等)から給与または報酬を得ているので、クライアントがサービス料を支払うということは、ほとんどありませんが、まったくゼロではありません。少ないですが、サービス料を請求するアドバイザーもいるかもしれません。請求された場合には、サービスを提供している会社のサービス料金規定があるので、不安であれば、規定に合った額かどうかを確かめてみるといいです。

ファイナンシャルアドバイザーは離職率の高い業種ですが、やはり経験のあるアドバイザーを選ばれた方がいいと思います。会ってみて、エネルギッシュで、エキサイティングで、クライアントの聞きたいことを全て言ってくれるようなアドバイザーもいると思いますが、投資は長期にわたるもので、景気には良い時期と悪い時期のサイクルがあるので、冷静なアドバイザーを選ばれた方が賢明です。景気の良い時だけ現れて、都合が悪くなると逃げたり、やめたりするアドバイザーには気を付けた方がいいです。