第4回 「TFSAについて」|ファイナンシャルアドバイザーが解説!カナダの保険・投資商品

第4回 「TFSAについて」|ファイナンシャルアドバイザーが解説!カナダの保険・投資商品

今月はTFSA(Tax Free Savings Account)についてお話しします。TFSAを日本語に訳すと、免税普通預金口座となります。TFSAは、拠出金、利息、配当、投資利益が課税されない口座で、非課税で資金を引き出すことができます。TFSAでは、投資信託、株、債券、現金等の投資ができます。2021年のTFSAの入金限度額は6,000ドルで、TFSAが始まった年から、今年までの合計の限度額は75,500ドルです。日本のNISAに近い商品かもしれません。RRSPやRESPに比べて、資金を引き出すことは簡単なので、まだ貯蓄を始められていない方にはお勧めです。

 投資といえば、ある一定の大きな額から始めなければいけないと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、月に50ドルから始められる方も、月に10,000ドルから始められる方も、一括で資金を投資される方もいらっしゃいます。相場がある場合は、毎月定額を投資するとリスクが分散されます。

例えば、5月の投資信託の額が10ドルで、6月が15ドルで、7月が9ドルと仮定すると、毎月50ドルづつ投資される場合には、5月には5units投資信託を購入することができ、6月には3.3Unitsそして5.56unitsを購入することになるので、リスクが分散されるようにみえます。

 みずほ銀行の広告を読んでいたら、「毎月3,000円づつ、NISAで20年間積み立てをすると、1パーセントの利回りで、79.6万円になり、元本合計が72万円で、約7.6万円の運用益が得られ、3パーセントの利回りだと、最終的な運用額は約98.5万円ということになるそうです。総務省の家計調査によると、日本のサラリーマンの食費は平均で68,255円で、あなたの食費がこの平均より上回っていたら、節約できるポイントがあるでしょう」とありました。

 「少しの贅沢で、生活が潤うなら、なにもそこまで節約しなくても」と考える人もたくさんいます。私は、かつてスターバックスで、毎日ラテを買っていて、それが楽しみでした。「一日にたった6ドル節約しても、それほどお金なんて貯まらない」と思っていました。でも、計算すると、年に2,000ドルの節約になります。この2,000ドルを、利回り5パーセントで投資したら、10年後にはいくらになるのだろうと思って計算してみたら、26,413ドルとなりました。

一度、自分の生活を見直して、節約できるところを探してみてもいいかもしれません。大切だと思っていたことが、計算し直してみると意外に大切でなかったりします。