【19皿目】イタリア料理 夏野菜の「フリッタータ」|イケメン・イクメン・フレンチシェフが教えるカナダでクッキング

 8月になると夏もピークを迎えて夏野菜もどんどん美味しいものが出てきます。以前にも紹介したコーンやトマト、それからズッキーニ、ナス、パプリカなど。

 そんな夏野菜の代表料理といえば夏野菜の煮込み料理「ラタトゥイユ」が有名です。

 夏野菜をオリーブオイル、ガーリックで炒めてトマトソースとハーブで煮るフランス南部の名物料理。野菜を大きめに切って煮込んでパスタなんかと一緒に食べても美味しいし、小さく切って煮込めばバゲットなんかに乗せてオシャレなオードブルにもなったりする温かくても冷たくても食べれる簡単で便利な料理です。

イタリア料理「フリッタータ」

 ラタトゥイユで引っ張りましたが、今回はどのシーズンの野菜でも応用が効くフリッタータを紹介します。フリッタータはイタリア料理の一つで、以前紹介したキッシュに似ていますがパイ生地やタルト生地を使わないフライパンで作る卵料理です。

 今回は夏野菜のみで作りますが、どの季節でも旬な野菜を入れたり、チーズやハム、ベーコンなんかを入れたり、魚介類などを入れてさまざまなバリエーションが楽しめる料理です。

ワンポイント・アドバイス

 ではこのフリッタータの作り方のコツですが、最初に必ず野菜を炒めて食べられる硬さにしておくことがポイントです。よくある失敗なのですが、野菜を調理せずに卵と一緒いオーブンに入れて卵が固まったけど野菜に火が通ってなくて硬い、生の味がするなんてことがあります。

 これは卵に火が通る温度と野菜に火が通る温度が違うために起きてしまう現象です。卵が固まる温度の方が野菜に火が入り始める温度よりも低いので卵が固まっても野菜には火が通りません。

 このフリッタータに限らずキッシュやオムレツなど卵料理に野菜を入れる時には必ず火を通してから卵と混ぜると失敗が減ります

 ラタトゥイユもフリッタータもお客さんが来た時にアンティパストやオードブルでテーブルにあるとオシャレに飾れるのでぜひ作ってみてね。

夏野菜のフリッタータ

材料(4人前)

  • 25cm前後のオーブンに入れられるフライパン 1個
  • 玉ねぎ 1個
  • ズッキーニ 1本
  • パプリカ 1個
  • ナス 1個
  • ミニトマト 6個
  • チーズ(モッツァレラとチェダーのミックス) 1/2カップ
  • 卵 6個
  • 35%クリーム 60ml
  • 塩 小さじ1

つくり方

  1. オーブンを200℃で予熱します。
  2. 野菜を1cm角に切ります。トマトは串切りに4等分。あまり野菜が大きすぎると切り分けるときに型崩れするので注意。
  3. 卵、クリーム、塩をボウルに入れよく混ぜます。
  4. フライパンにオイルを入れ、中火で温めます。温まったら野菜を入れ塩胡椒をして柔らかくなるまで炒めます。トマトは型崩れしやすいので、他の野菜が半分ぐらい火が通ったら入れてください。
  5. チーズを全体に均等になるように入れます。
  6. 卵のミックスを注ぎ入れ、野菜が均等になるように混ぜます。
  7. オーブンにフライパンごと入れて15~20分入れて焼ければ完成です。オーブンから出した後は粗熱を取ってから切り分けてください。

こちらのレシピはYouTube「Kitchen A Yoshi海外で料理」でも作り方を紹介してるのでCheck!