【4皿目】Bar Foodのおなじみ「Shepherd’s Pie」|イケメン・イクメン・フレンチシェフが教えるカナダでクッキング

 さて、いまだに収束が見えないこのコロナ禍でなかなかレストランやバーが開かず、たまにこってりしたBar Foodが食べたくなるのも海外生活に慣れてきた証拠。わかってるよ、脂っこいし重いしカロリー高いの。だけどさ、よくない?海外なんだし。ということで今回はBar Foodのおなじみ「Shepherd’s Pie」。僕自身のお気に入りメニューでもあるけど、日本に帰った女の子からチャンネルにリクエストがあるくらい男性だけではなく女性にも人気がある料理だったりします。

Shepherd’s Pie

 Shepherdは「羊飼い」という意味で元々はLamb(ラム・子羊)の肉を使われてますが、今は欧米では家庭料理として人気があるため牛や豚など手に入りやすいひき肉で作られたり、残り物の肉の切れ端や野菜を煮込んだ上にマッシュポテトでカバーするという各家庭の「Shepherd’s Pie」があります。「臭いものには蓋を」ならぬ「残り物にはマッシュポテトを」といったところでしょうか。クリームとバターたっぷりのマッシュポテトと食べればたいがい何でも美味しいんですけど。

ポテトの種類

 マッシュポテトに使うポテトですが、スーパーに行くといくつか種類があってどれを何に使ったらいいかなんてわからないですよね。ということで今回はシェフらしくポテトの解説をします。

 ポテトは大きく分けて2つ。皮がザラザラしている「Russet Potato」とツルツルしている「Yellow(Yukon) Potato」に分けられます。Russetはでんぷん質で水分量が少ないのでフライドポテトやBaking Potatoに使われます。対してYellow Potatoは甘みが強く水分量が多いためマッシュポテトやローストポテト、煮込みなんかに使われます。

 ただコロッケにするときにはRusset Potatoを使うのがおすすめ。Yellow Potatoはマッシュポテトでは美味しいのですが、揚げるとなると水分が多すぎて油の中で崩れてしまうので注意。

ワンポイント・アドバイス

 ポテトは皮にFlavorが詰まっているので、皮付きのまま小さく切ってマッシュポテトにしたり煮込みに使ったりするともっと美味しくなるので試してみてください。

「Shepherd’s Pie」

材料(?人分)

Filling

  • 600g 牛ひき肉
  • 2pc 玉ねぎ
  • 1pc 人参
  • 80g キノコ(お好みのもの)
  • 50g グリーンピース
  • 30ml トマトペースト
  • 200ml トマトソース
  • 15ml ウスターソース

Mashed Potato

  • 600g(4pc) Yellow Potato
  • 50g バター
  • 200ml クリーム

つくり方

  1. 玉ねぎ、人参、キノコは細かく同じ大きさで切っておきます。
  2. 鍋に油を敷いて強火で温め、煙が出てきたらひき肉を入れ強火のまま炒めます。
  3. 肉から水分が出てくるので、完全に水分が飛ぶまで炒めて肉に色が付き始めたら一度ザルに上げて油をきります。
  4. 同じ鍋にバター(もしくは油)を入れ、中火で野菜を入れしんなりするまで炒めます。
  5. 肉を鍋に戻して一緒にトマトペーストを入れ2〜3分一緒に炒めて全体に馴染ませます。
  6. トマトソースを入れ弱火に落として30分ほど煮込みます。
  7. 最後にウスターソース、塩コショウで味を調整してFillingの完成。
  8. マッシュポテトを作ります。ポテトの皮をむいて鍋に水を入れ柔らかくなるまで中火で調理します。
  9. 柔らかくなったらお湯を捨ててバターとクリーム、塩コショウで味付けをします。
  10. 耐熱皿にFillingを入れマッシュポテトでカバーをして180℃で20〜30分焼いて完成です。

こちらのレシピはYouTube「Kitchen A Yoshi海外で料理」でも作り方を紹介してるのでCheck!