People. 14 vol.2 映像クリエイターTakaomiさん「カナダで得た「人との出会い」」|カナダワーホリを超えた今

 映像クリエイターのタカオミです。これまで2回続けて、自分がカナダに滞在していたときの経験について語りましたが、今回は”未来のワーホリ”について書こうと思います。

 ところでいま、巷で「メタバース」という言葉が騒ぎ立てられているのをご存知でしょうか?実は私もここ1年ほどVRにハマっており、家でVRゴーグルを被って、アバターの姿で友人とバーチャルの空間で会話しています。いわゆる「メタバース」の世界で暮らしていると言えるでしょう。私はこの技術こそが、ワーホリや海外留学のゲームチェンジャーであると思っています。

 といっても、VRでカナダに行く、という話ではありません。文化というものは生活やそこに生きる人々に根ざしたもの。やはりカナダの文化はカナダに住んでみないとわからないと思います。なので、現地で暮らすという点は今と変わりませんが、生活以外のことをメタバースで賄うのです。今はまだ難しいと思いますが、メタバースがもっと普及すれば、カナダに住みながら、日本にあるオフィスにメタバースで出勤するということも可能になりますし、日本の友達と会うことも簡単にできます(実際に私は、福岡と神戸にいる友人たちと、VRを通じて毎週会っています)。

ワーホリと“メタバース”

VRChat内のワールド「“MoonFishing” by: rakurai5」にて
VRChat内のワールド「“MoonFishing” by: rakurai5」にて

 たったの1年とはいえど、日本を離れることについていろいろな面で不安を覚えてしまう人もいると思います。仕事を辞めないといけないし、ホームシックにもなるかもしれない。でも多くの人がメタバースにアクセスできるようになれば、そういった不安のおおよそは解消できるでしょう。メタバースの普及によって、人々はもっと気軽に移動できるようになりますし、働く場所に住む場所が制約されない、流動的な生き方ができるようになると思います。

 もちろん、日本にいながらカナダ人と会うこともメタバースならば可能です。私が日ごろ遊んでいる「VRChat」には海外のユーザーも多く、日本人とのコミュニケーションを取りたがっている人もいるので、話し相手はわりと簡単に探せると思います。ワーホリ前の英会話練習にも、とても良いと思いますので、ぜひ一度調べてみてください。