桜をテーマにした春の展示に続く今回は、日本の夏が主役だ。会場には花火や朝顔、蛍、妖怪などをモチーフにした手拭いが並び、復刻浮世絵とともに日本人が育んできた夏の文化や美意識を紹介している。


手拭いは単なる「手を拭くための布」ではない。17世紀に綿の生産が広がると庶民の日用品として普及し、汗を拭き、物を包み、身につけるなど多様な役割を担ってきた。また、季節の風物詩や流行の意匠を映し出すデザインメディアとしても発展し、日本人の暮らしに寄り添い続けてきた。



今回の展示でも、手拭いとともに復刻浮世絵作品が展示されている。ジャパンファウンデーション・トロントの担当職員によると、2010年にトロント日本文化センターで開催した手拭い展は、当初から浮世絵作品を含む構成だったという。その後、同館ではRoyal Ontario Museumからの原画借用も含め、歌川広重を中心とした展覧会を数多く開催し、浮世絵展示の幅を広げてきた。
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担当職員は今回の展示について、「桜をテーマにした前回よりも広い視点から、日本の夏の風情や味わいを感じていただけたら」と語る。そして、日本の夏文化の魅力について次のように説明する。


「暑い夏を、日本人が巧みに涼やかに過ごしてきた、その知恵や空想や詩情を、そこで手拭いが一方ならず貢献しているさまを垣間見ていただきたい」



会場には、夜空を彩る花火、朝顔の鮮やかな色彩、幻想的な蛍、そして妖怪たちの姿が並ぶ。どれも日本の夏を象徴するモチーフだが、それらは単なる季節の風景ではない。暑さを和らげるための工夫や遊び心、自然へのまなざし、そして豊かな想像力が込められている。

また、展示された浮世絵の中には、思いがけない形で手拭いが登場する作品もあるという。絵の中の人物が身につけていたり、暮らしの道具として描かれていたりと、その存在は意外なほど身近だ。
一枚の布に映し出された、日本の夏の情景。夏の手拭いと浮世絵を見比べながら鑑賞することで、日本人が育んできた季節感や美意識が、まるでその場に立ち現れるように感じられる。展示空間の中では、涼やかな夏の気配とともに、時代を越えて連なる感性の豊かさが静かに広がっている。
Summer Tenugui Towels: Fireworks, Fireflies, and Yōkai Monsters
会期: 2026年6月4日〜8月29日
開館日: 火・木・金・土曜日
入場時間: 11:30am、12:30pm、1:30pm、2:30pm、3:30pm
(木曜日は4:30pm、5:30pmの回も実施)休館日: 日曜日、月曜日、水曜日、一部土曜日、祝日
※8月1日〜3日(Civic Holiday Weekend)は休館
会場: ジャパンファウンデーション・トロント
https://tr.jpf.go.jp/event/summer-tenugui-towels/2026-06-20/
tenugui-towels-039.jpg” alt=”” width=”900″ height=”900″ />桜をテーマにした春の展示に続く今回は、日本の夏が主役だ。会場には花火や朝顔、蛍、妖怪などをモチーフにした手拭いが並び、復刻浮世絵とともに日本人が育んできた夏の文化や美意識を紹介している。


手拭いは単なる「手を拭くための布」ではない。17世紀に綿の生産が広がると庶民の日用品として普及し、汗を拭き、物を包み、身につけるなど多様な役割を担ってきた。また、季節の風物詩や流行の意匠を映し出すデザインメディアとしても発展し、日本人の暮らしに寄り添い続けてきた。



今回の展示でも、手拭いとともに復刻浮世絵作品が展示されている。ジャパンファウンデーション・トロントの担当職員によると、2010年にトロント日本文化センターで開催した手拭い展は、当初から浮世絵作品を含む構成だったという。その後、同館ではRoyal Ontario Museumからの原画借用も含め、歌川広重を中心とした展覧会を数多く開催し、浮世絵展示の幅を広げてきた。
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担当職員は今回の展示について、「桜をテーマにした前回よりも広い視点から、日本の夏の風情や味わいを感じていただけたら」と語る。そして、日本の夏文化の魅力について次のように説明する。


「暑い夏を、日本人が巧みに涼やかに過ごしてきた、その知恵や空想や詩情を、そこで手拭いが一方ならず貢献しているさまを垣間見ていただきたい」



会場には、夜空を彩る花火、朝顔の鮮やかな色彩、幻想的な蛍、そして妖怪たちの姿が並ぶ。どれも日本の夏を象徴するモチーフだが、それらは単なる季節の風景ではない。暑さを和らげるための工夫や遊び心、自然へのまなざし、そして豊かな想像力が込められている。

また、展示された浮世絵の中には、思いがけない形で手拭いが登場する作品もあるという。絵の中の人物が身につけていたり、暮らしの道具として描かれていたりと、その存在は意外なほど身近だ。
一枚の布に映し出された、日本の夏の情景。夏の手拭いと浮世絵を見比べながら鑑賞することで、日本人が育んできた季節感や美意識が、まるでその場に立ち現れるように感じられる。展示空間の中では、涼やかな夏の気配とともに、時代を越えて連なる感性の豊かさが静かに広がっている。
Summer Tenugui Towels: Fireworks, Fireflies, and Yōkai Monsters
会期: 2026年6月4日〜8月29日
開館日: 火・木・金・土曜日
入場時間: 11:30am、12:30pm、1:30pm、2:30pm、3:30pm
(木曜日は4:30pm、5:30pmの回も実施)休館日: 日曜日、月曜日、水曜日、一部土曜日、祝日
※8月1日〜3日(Civic Holiday Weekend)は休館
会場: ジャパンファウンデーション・トロント
https://tr.jpf.go.jp/event/summer-tenugui-towels/2026-06-20/

