第30回 2023年はゴールドとカナダの金鉱株が強い!?|みらいのカナダ株式投資大作戦

第30回 2023年はゴールドとカナダの金鉱株が強い!?|みらいのカナダ株式投資大作戦

 こんにちは!みらいあせっとです!今回は様々な機関・メディアが公表する2023年の相場予想から、カナダ株に関係するテーマとしてゴールドと金鉱株の話題を紹介します。

 2023年はゴールドが強いのでは?との予想をいくつか見かけます。例えば、楽天証券での「2023年の金(ゴールド)相場、最高値到達を予想」やサクソバンク証券の「金は2023年、3,000ドルまで上昇 – サクソバンク大胆予測」などです。

 さすがに3000ドル(3000米ドル)はありえないと思いますが、2023年にゴールドが値上がりする可能性は十分あるのでは?とわたしは考えています。

 そこで今回の話題では、最初にゴールドが値上がりしうる理由を述べ、次にゴールドの価格上昇の恩恵を受ける金鉱株についても簡単に紹介しますね。
 なお、記事中でのゴールドはすべて米ドルでの価格を想定しています。

2023年はゴールドが強い?

 わたしが考える、ゴールドが値上がりしうる理由は、2022年に強かった米ドルが弱くなり、高かった米国債金利も低くなる可能性です。

 一般にゴールドの価格は米ドルや米国債金利と反比例しています。すなわち、

● 米ドルが強い時はゴールドが弱く、米ドルが弱い時はゴールドが強い
● 米国債金利が高い時はゴールドが弱く、米国債金利が低い時はゴールドが弱い

との関係です。

 この関係はゴールドと米ドル・米国債のどちらが魅力的な投資先か、の比較で決まります。言い換えると、ゴールドが値上がりする時は、米ドルや米国債の魅力が薄れる時です。

 このきっかけをつくるのが、アメリカの中央銀行(FRB)です。もしFRBの金融政策が、2022年の引き締め的な状況から、緩和的に変わるなら、米ドルの魅力は薄れ、ゴールドが買われる可能性があります。

 加えて、最初に紹介した記事にあるように、高いインフレ率やウクライナ侵攻の不確実な先行きも、ゴールドを魅力的にする要因です。

 これらを踏まえると、2023年(もしくは今後数年内)にゴールドが大きく値上がりする可能性があると思うのです。

ゴールドが値上がりすると金鉱株も値上がりしやすい

 ところで、ゴールドが値上がりすると、金鉱株の株価も値上がりする可能性があります。もしかしたら、2023年は金鉱株にとって当たり年になるかもしれません。

 金鉱株とは金鉱山からゴールドを採掘する企業の株式。カナダでは「Barrick Gold」や「Agnico Eagle Mines」など、世界的に有名な金鉱株が多数上場しています。

 さて、ゴールドの値上がりと同時に金鉱株も値上がりする理由は、ゴールドが高く売れる分だけ金鉱株の業績が良くなるからです。もし、将来が過去と同じなら、今後もゴールドが値上がりに伴って、金鉱株の株価も値上がりする可能性があります。

 ちなみに、ゴールドは長期投資、金鉱株は短期投資に向いているとわたしは考えています。過去の個人的な検証では、投資期間が約3年を超えてくると、金鉱株よりもゴールドに投資したほうが優れた成績を残せました。

 といいつつ、金鉱株に長期投資してしまい、損失を重ねているわたし・・・笑

まとめ

 今回は2023年に値上がりするかもしれない資産として、ゴールドと金鉱株について見ていきました。

 一部の予想では、2023年も原油や銅などの商品(コモディティ。※ゴールドはコモディティの1つ)が強いのでは?と言われています。カナダは資源の国ですから、コモディティ価格の上昇で恩恵を受ける企業は多いです。

 2022年は米国株が崩れ、SNSで喧伝されていた資産形成の王道が傾いてしまいましたね。なかなか不確実な状況が続く中で、カナダ株は意外と健闘するかもしれません。