【TORJA注目イベント】2月19日 トロント大学|講演&パフォーマンス 神経科学研究と声で操るドラムによって音楽を取り戻したRADWIMPSドラマー 山口智史さんの物語

【TORJA注目イベント】2月19日 トロント大学|講演&パフォーマンス 神経科学研究と声で操るドラムによって音楽を取り戻したRADWIMPSドラマー 山口智史さんの物語

イベント概要

The Lost Beat: How RADWIMPS Drummer Satoshi Yamaguchi Reclaimed Music Through Neuroscience Research and Voice-Controlled Drums

申込方法: こちらのQRコードよりチケットのご予約をお願いいたします。

日時: 2026年2月19日(木)6:00PM-7:30PM Doors open at 5:30PM
会場: University of Toronto Schools, Withrow Auditorium 371 Bloor St W, Toronto, ON M5S 2R7 Entrance at South of Building on Washington St
参加費: 無料

Co-sponsors: University of Toronto Schools; The Eureka! Research Institute at UTS; Initiative for Education Policy and Innovation, Centre for the Study of Global Japan, Asian Institute at the Munk School of Global Affairs & Public Policy; The Japan Foundation, Toronto; The Japan Society Canada; Factor-Inwentash Faculty of Social Work, and Rehabilitation Sciences Institute at the University of Toronto.

プロの音楽家として成功と挫折という大きな転機を経験する中で、山口智史氏が得てきた人生の教訓に焦点を当てる。自身の歩みをたどりながら、音楽・研究・テクノロジーがどのように結びつき、新たな創造的表現が生まれていったのかを探っていく。

物語の起点は、右足でバスドラムを正確に踏むことが難しくなる神経疾患「ミュージシャンズ・ジストニア」の発症である。ドラムを思うように演奏できなくなり、周囲の理解が十分に得られない中で、山口氏は約10年にわたる「暗闇」の時間を過ごした。その後、研究とテクノロジーという「光」に出会い、自らを救い、再び演奏へと導く道筋を見出していく。

当日は講演と並行して、山口氏がVXD(Voice Controlled Drum-set)を用いた演奏を披露する。VXDは人の声によってバスドラムを鳴らすことを可能にするシステムであり、YAMAHA株式会社と慶應義塾大学によって共同開発された。高度な音声処理技術、ソフトウェア、機械設計を融合したこのテクノロジーは、革新的な音楽システムが人の人生を変え得ることを示している。

【バイオグラフィー】
Satoshi Yamaguchi
山口智史氏は、音楽と社会の関係を「実践」と「探究」の両面から追究する音楽家、研究者、パフォーマーである。10代でロックバンドRADWIMPSのドラマーとして活動を開始し、同バンドは映画『君の名は。』『すずめの戸締まり』の音楽でも国際的に知られている。2005年のメジャーデビュー以降、山口氏は日本の音楽シーンの最前線で活躍してきた。2009年、全国ツアー中にミュージシャンズ・ジストニアを発症する。数年間は演奏を続けたが、症状の進行により、2015年にドラマーとしての活動を休止する決断を下した。2021年からは、慶應義塾大学SFC研究所の訪問研究員として、ミュージシャンズ・ジストニアに関する参加型研究に従事する。研究成果は査読付き国際学術誌『Frontiers in Neurology』に共著論文として掲載されている。2023年にはスタンフォード大学の音楽音響研究センター(CCRMA)で研究滞在を行い、身体性とテクノロジーを横断する学際的視点を深めた。これらの経験を基盤に、2024年には慶應義塾大学とYAMAHAとの共同プロジェクトとしてVXDを共同開発した。2025年には10年ぶりのステージ復帰となる初のソロツアーを発表し、全7公演がソールドアウトとなるなど大きな反響を呼んでいる。音楽、研究、テクノロジーの交差点で生まれる活動は、いま注目を集めている。

山口氏は米国の大学(スタンフォード大学、MIT、ハーバード大学)での講演を経てカナダを訪れ、トロント大学にて講演を行う。