第47回トロント国際映画祭チケット情報|トロントと日本を繋ぐ映画倶楽部【第36回】

第47回トロント国際映画祭チケット情報|トロントと日本を繋ぐ映画倶楽部【第36回】

 先月号に書いたとおり、今年のトロント国際映画祭(TIFF)には2019年以前の賑わいが戻ってきそうです。開幕まで約2ヶ月に迫った今、開催日程や入場チケット販売日程について、現時点で公式発表されている情報をもとに整理しておきます。

 今年のTIFFは、9月8日(木)から18日(日)まで11日間開催されます。上映スケジュールは8月23日に発表予定で、各上映回のチケットは8月25日から順次販売開始となります。以前、2019年6月号の連載第4回にも書きましたが、TIFFのチケット販売はちょっと独特です。上映スケジュールが発表される前から、6枚、10枚などの単位で回数券のような前売券が販売されます。

2019年9月10日に上映 された『ジョーカー』の電子チケット画像の一部。QRコードをかざして入場する。
2019年9月10日に上映 された『ジョーカー』の電子チケット画像の一部。QRコードをかざして入場する。

 このセット前売券は5月からすでに販売されていて、上映スケジュール発表後に、前売券で購入した枚数の分だけ各上映回のチケットを選択して予約することができます。各上映回の個別チケットは、セット前売券購入者が上映回の選択予約を終えた後に一般発売されます。なお、セット前売券購入も各上映回チケット予約も、その後の個別チケット購入も、年会費を払うTIFF会員が優先して参加できる日程が組まれます。この日程が、今年は表のようになります。

セット前売券発売~上映回選択予約 / 各上映回の個別チケット発売

  例年、各上映回の個別チケット一般販売時には熾烈な争奪戦となり、販売開始時刻にはなかなか予約サイトにつながりません。ようやくアクセスできた頃には売り切れ、という悲劇が起こります。でもセット前売券を購入しておけば、個別チケットの一般発売前に希望する上映回を選べるため、観たい作品のチケットを取れる可能性が高まります。ただし、6枚、10枚といった単位でのまとめ買いが必要で、上映スケジュールが発表される前に購入を決断しないといけないのが辛いところです。

 とはいえセット前売券だと、平日の日中(17時以前)に上映開始の回のみに使えるものや、映画祭の後半日程の上映のみに使えるものなどが割安で販売されているのも魅力です。一度セット前売券を購入して、どっぷりTIFFを回ってみるのも楽しいかもしれませんよ。