賢く貯める・増やす・使う カナダとお金の知恵|特集「お金のこと、ちゃんと考えてる?」

賢く貯める・増やす・使う カナダとお金の知恵|特集「お金のこと、ちゃんと考えてる?」
 少しでも快適なカナダライフを送るために常日頃から考えておきたいお金の貯め方や増やし方。お金に疎い人でもきっと今からでも遅くない!カナダ生活に役立つお金にまつわる20の知恵を紹介。

01
これからは「ソフトウェア・エンジニア」の時代!?

 ITやテクノロジーにまつわる職は紛れもなく、近年人気を集めている。その中でも、特に「ソフトウェアエンジニア」はこれから最も必要とされている職の一つだ。コロナの感染が拡大して以来、「ニューノーマル」として広がりつつあるリモートワーク。そのために必要とされる環境を整えるべく、多くの企業は奔走している。

 リモートワークに必要とされるシステムを一から作り上げることができる「ソフトウェアエンジニア」は今まで以上に重宝されているということだ。具体的には、社内用のアプリ開発などが多くの企業にとって急務となりつつあるそうだ。これらの要因を受け、「ソフトウェア・エンジニア」はこれから間違いなく「稼げる」職の筆頭となると言えるのではないか。

02
2021年になっても受け取れる「支援金」とは?

 2020年、カナダは国民や住民の生活を支えるべく、様々な支援金や給付金を支給した。これらの一部は、2021年も引き続き受け取ることが可能になるそうだ。

 2020年12月末、トルドー首相は自身のツイッターにて給付金が2021年にも続くことを発表。中心的な支援金だったCERBの代わりとなる支援金・給付金は複数あるという。含まれる支援金・給付金は Canada Recovery Benefit (CRB)、Canada Recovery Sickness Benefit(CRSB)、Canada Emergency Wage Subsidy(CEWS)など。

 例えばCRBは、コロナの影響で仕事に就けていない人、コロナの影響で収入が減少したものの、Employment Insurance(EI)に申請出来ていない人に向けた給付金。CRBの申請は既に受け付けていて、2021年9月25日まで受け取れる。これからも自分が対象となる給付金をしっかり調べた上で、これらを十分に活用したい。

03
「確定申告」をする際に注意したいこと

 確定申告(Tax Return)の準備が始まるこの時期。2020年の収入の「形」が他の年と異なった人が多いのではないか。そこで気をつけたいのが、申告しなければいけない「収入」の数々だ。政府から受け取った給付金も、状況によっては一部申告しなければならないのも。ただし、収入や雇用状況によってはそもそも税金を支払う必要も無くなるのだとか。

 例えば、給付金を含む「収入」が1万2000ドルを下回る場合などが該当するという。在宅勤務をしている人も、費用として控除を受け取ることが可能に。2020年の間に4週間のうちの半分以上を在宅勤務で過ごした場合、該当する可能性があるそうだ。こうしたことも含め、今回の確定申告は事前にしっかりと調べた上で、今まで以上に注意しつつ進めていきたい。

04
食費を節約する方法!

 外食する機会が減った分、食料品などの費用が今まで以上に増えたのではないだろうか。Canada Food Price Report 2021によると、2021年は食料品に今までより平均で695ドルも多くかけることが予想されるのだとか。食料品の出費が増える中、いかに「節約」するかがこれからの生活に大きく影響してくることは間違いない。

 中でも勧められているのが、食事や献立の計画を立てること。事前に計画を立てることで、必要な原材料を把握することが可能になり、無駄になることがない。

 また、「豆」も食費を節約するのに有効なのだとか。ひよこ豆やレンズ豆、さらにはうずら豆などは「肉」の代替品としても注目を集めている。安いだけではなく、栄養価も高く、満腹感も得られる万能食材として知られる「豆」。缶詰に入っていることも多く、一度に大量購入してストック出来るのも魅力の一つだ。

05
「おうち時間」でお金を稼ぐ方法

 「おうち時間」が再び増えた今だからこそ、自宅にいながらお金を稼ぐ方法が注目を集めている。中でも、アートやヨガなど、もし何か得意なことがあれば、すっかりお馴染みとなった「Zoom」などのプラットフォームでレッスンを提供することも一つの手だ。

 告知から参加者の募集まで全てオンラインで出来るようになった今だからこそ、「おうち時間」が自分の「おうち」だけにとどまることなく、他人の「おうち時間」にまで輪を広げることが出来る。

 また、同時にこうしたオンラインレッスンの背中を押しているのが「Support Local」の動きだ。「地元」や「近場」のビジネスや個人事業主を支援する動きが全体的に広まりつつある今だからこそ、個人で起業する絶好の機会でもあるのだとか。

06
今こそ「ポイント」を利用しよう!

 ホテルや航空会社の利用で貯まることが多い「ポイント」。しかし、こうした施設やサービスを利用する機会が減った今、「宙ぶらりん状態」にされているポイントも少なくない。そんな今だからこそ、今まで貯めたポイントを確認して活用する絶好の機会だ。

 もちろん、企業や提供元によっても条件は変わるが、多くの場合、貯めた企業や方法で使用しなくてもいいのが「ポイント」の魅力だ。

 例えば、銀行などで貯めたポイントを利用して家電や商品券に変えることも可能。こうしたポイントを活用して、誰かにプレゼントを送ることも可能だ。今までとは違う方法でポイントを活用することも、お金を節約するのにおすすめしたい。

07
「Passive Investing」と呼ばれる投資

 「パッシブ投資」と呼ばれる投資の方法が、注目を集めつつある。「アクティブ(能動的)運用」や「アクティブ投資」に対して「パッシブ(受動的)」と呼ばれる資産運用の方法。自分で投資先を選ぶのではなく、市場の現状に沿って投資先を分散させながら投資するため、リターンは少ないものの、その分リスクもアクティブ投資と比べて大幅に少ないという。また、市場価格の変化によって発生する利益を求めていないのもパッシブ投資の特徴。そして、自分で売買する必要が無いというのも大きな利点の一つだ。売買にかかる費用を最小限に抑えられるため、長期的に見ると利益につながる。

08
今こそ「チップ」が必要とされている!

 飲食店やスーパーなどのデリバリーを今まで以上に利用している人は多いのではないか。そんな中、「チップ」こそが他人の生活を救う方法の一つと言われている。多くの配達サービスでは、従業員の賃金は生活を保つために十分とは言い難い。

 そんな中、「エッセンシャル・ワーカー」とも呼ばれる多くの従業員は「チップ」を頼りにしている。自らの身を感染の危険に晒しながら勤務している多くのエッセンシャル・ワーカー。今までチップを控えめに支払っていた人も、今こそ「素晴らしい」や「嬉しい」と思ったサービスや従業員に対する「チップ」を増やして他人の生活に貢献するのも、消費者として支援する方法の一つだ。

09
オンラインのクーポンを「賢く」活用しよう

 今時、多くのサイトやアプリでクーポンを手軽に入手することが可能だ。ただし、クーポンの「使い過ぎ」で逆に出費が嵩張ってしまう可能性も。そこで意識したいのがクーポンを使う際の「ルール」だ。

 いくつかおすすめのルールを挙げると、「普段使う店やブランドのクーポンのみ使用する」「使い方の決まりや期限をこまめにチェックする」「「クーポン」と「セール」は二刀流で活用」「クーポンは常に整理整頓する」「セール品は大量購入して備蓄する」などが挙げられる。こうすることで、出費を大幅に抑えることも可能だ。

 カナダでも人気のクーポンアプリは「Flipp」「Save.ca」「Savealoonie.com」など、複数あるため、自分に合った方法で賢くオンラインクーポンを活用したい。

10
古い紙幣が価値を失う?

 家に眠っているかもしれない古い「紙幣」。これらの紙幣が2021年1月1日より価値を失ってしまった恐れがあるという。具体的には、カナダにおいて昔発行された$1、$2、$25、$500紙幣が対象だ。しかし、カナダ銀行によると、完全に価値を失ってしまったわけでは無いそうだ。金融機関はこれらの古い紙幣をまだ受け付けているという。

 ただし、そこで気をつけたいのが「希少価値」がある紙幣だ。一部の紙幣はその希少価値が影響して「プレミア」がつき、逆に紙幣に記載されている金額以上の価値になることもあるという。金融機関に持っていってしまうと損しかねない紙幣もあるため、事前に調べた上で持込先を決めることが最も賢明とも言える。

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