受け入れ予定総数(ターゲット)
- 2022年度・・・・・・431,645人
- 2023年度・・・・・・447,055人
- 2024年度・・・・・・451,000人
各カテゴリーにおける人数
移民局が発表した、各カテゴリーにおける受け入れ人数は以下となります(重要カテゴリーのみ選択)。
- Canadian Experience Class、Federal Skilled Worker、Federal Skilled Tradesプログラムを含む、Federal High Skilledカテゴリー: 55,900人
- TR to PRプログラムを含む、Federal Economic Public Policiesカテゴリー: 40,000人
- Provincial Nominee Programカテゴリー: 83,500人
- Start-up Visa、Self-employed Personsプログラムを含む、Federal Businessカテゴリー: 1,000人
- 家族移民(配偶者・子供): 80,000人
- 家族移民(両親・祖父母): 25,000人
- 難民: 76,545人
移民局大臣の発言
現在の移民局大臣であるFraser氏は、「現Express Entryにおける、選考基準の柔軟性をもっと求める」という意見を強く持っています。この柔軟性を追求することでカナダが真に必要としている人材を探し出すことができ、優先的にそのような人々を受け入れていくことで、今後のカナダにおける経済の復旧に役立てることができると発言しています。
具体的にはパンデミック発生後に一時停止していたFederal Skilled Workerプログラム対象者に対するInvitation to Applyの発行、そして特定のNOC番号にのみInvitation to Applyを発行するなど、試験的に新しいExpress Entryのルールを少しずつ導入する可能性についても政府公認代理人との会議において述べていました。
解説
2022年2月1日付で発表された内容によると、Express EntryにおけるFederal Skilled Workerプログラム、Canadian Experience Classですでに申請済みの64,890ケースの審査が遅れているとのことです(通常Backlogと呼ばれるケースです)。このBacklogが原因でFederal High Skilledカテゴリーの2022年度の受け入れを人数を例年よりも半数に減らしたと見られています。但し2023年、2024年には徐々にExpress Entryにおける受け入れ人数を増加し、最終的には111,500人まで戻すとのことです。
Express Entryにおける2022年度の受け入れ人数を減らした分、2022年にはTR to PRカテゴリーにおいて40,000人、2023年には32,000人を受け入れると発表しています。このプログラムは昨年発足し、パンデミック対策の為に作られたカテゴリーであるため、2024年は発足はしないとされています。
カナダはなぜ継続して移民を受け入れるのか
昨年、パンデミックの最中であるにも関わらず、カナダは合計405,000人の移民を受け入れました。過去最高の数字であり、各国の移民受け入れ状況を見ても、この数は稀に見る数字です。人々がパンデミックの影響を受けて職を失っている中、なぜカナダは積極的に移民を受け入れるのでしょうか。
このことについて、大臣は最大の理由はパンデミック収束後の経済の回復に備えるためだと述べています。カナダの人口(おおよそ38億人)のうち、5億人は今世紀において定年などでリタイアする年齢であると統計が出ているため、働き盛りの世代人口の減少が見込まれます。移民者はカナダにおけるビジネスの発展を促し、職を作り、スキルの継承を行うことができる、とても有益な力であると国に認識されているため、大臣も「カナダの人口の1%以上の移民者を毎年受け入れる予定である」と明白に発言しているのです。
今後の見通し
Express Entryにおける移民受け入れ人数が半数になったとは言えど、いつ選考が起きてもおかしくない状況ですので、Federal Skilled Worker、Canadian Experience Class、Federal Skilled Tradesプログラムのいずれかで申請条件を満たしている方は直ちにProfileを正しい内容で作成することをお勧め致します。Express EntryのProfileの作成準備をしっかりと行うことで、その過程においてTR to PRが急に発足しても対応が可能になります。
今できることから始めて備えておくこと、そして十分な経験を持つ弁護士や政府公認移民コンサルタントに予め相談し、事前に進めることを強くお勧めします。