【第12回】国際結婚とコロナ離婚?: リモート法律相談 |カナダの国際結婚・エキスパート弁護士に聞く弁護士の選び方

【第12回】国際結婚とコロナ離婚?: リモート法律相談 |カナダの国際結婚・エキスパート弁護士に聞く弁護士の選び方

新型コロナウイルスの感染拡大は、「コロナ離婚」なる新現象を生み出しました。世間ではこれを「在宅勤務などで夫婦が一緒に過ごす時間が増えたことで、性格や価値観の違いが表面化し離婚が現実化すること」と定義しています。

 国際結婚においても、非常時への不安やストレスと相まって不満が一気に噴出するケースが増えているようです。また、在宅生活が、これまで口にできなかった「離婚」を切り出すきっかけとなったというケースもあるでしょう。

 コロナの渦と離婚の渦の双方に巻き込まれ、途方に暮れてしまったら、エキスパート認定弁護士のドアを叩きましょう。いえいえ、実際に訪問する必要はありません。感染防止のために開始されたリモート相談は、世界中どこにいても優秀な弁護士へのアクセスを可能にしました。

エキスパート認定弁護士とは?

 カナダで暮らしていると弁護士事務所の多さに驚きます。オンタリオ州にはなんと4万人以上の弁護士がいますが、州の弁護士協会は、厳格な審査を通過した弁護士に「スペシャリスト認定」を与えています。全弁護士のわずか2%に当たる700人ほどの認定弁護士は、文字通りの選りすぐりで、他の弁護士や裁判官ら法の専門家たちも一目を置く、エキスパートの中のエキスパートなのです。

 しかし、スペシャリスト認定弁護士の料金が、他の弁護士と比べて高額なわけではありません。弁護士の料金は、経験年数と事務所の立地条件によって決まります。つまり、経験値とロケーションが似ている他の弁護士と同等の料金でスペシャリスト認定弁護士を雇うことができるのです。

 さらにスペシャリスト認定弁護士は、知識も判断力も高く、手際も良いので時間が短縮でき、結果的に一般的な弁護士よりも料金が抑えられるかもしれません。

リモート相談

 
 エキスパート認定弁護士は、トロント周辺に集中しています。これまで地理的な理由からエキスパート認定弁護士への相談をあきらめていた方もいらっしゃいます。またお子さんをあずけることができないなどの理由から、法律相談をためらっていた方もあるでしょう。感染防止のためにやむなく開始されたオンラインでの面談が、そんな問題を解決してくれました。より多くの方々が良質の法律相談にアクセスできるようになったのです。

 感染症まん延以前は、初回面談は実際に対面にて行われなければなりませんでした。また契約書などへの署名も弁護士の目前でなされる必要がありました。ですからクライアントが、弁護士の事務所に出向くことが必然とされていたのです。ところがこの未曾有の出来事は、そんな「必然」に奇しくも「柔軟性」 を与えることとなったのです。

 リモート相談は、次の手順で行っております。

1. hnoguchi@nathenssiegel.com
  (野口)宛に日本語でメールをお願いします。
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2. おふたりのフルネームと相談内容をお書き添えください。
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3. オンライン・ミーティングの日時にご希望があればお知らせください。
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4. お名前から顧客名簿を検索し(弁護士協会の規定により、お相手が過去に当事務所の顧客であった場合には相談に応じられません)オンライン・ミーティングの日時候補をお知らせします。
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5. 相談内容を基に担当弁護士を推薦させていただき、費用の詳細を説明します。
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6. 日時と担当弁護士が決まったら、オンライン・ミーティング参加リンクをお送りします。
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7. 初回面談(オンライン)への野口の同席は無料です。

 国際結婚を始めとする家族の問題は、家族法を専門とする2名のエキスパート認定弁護士と日本人有資格者(オンタリオ州公認パラリーガル)が在籍するネイソンズ・シーゲル弁護士事務所にお任せください。

ケン・ネイソンズ: B.C.L, LL.B, LL.M(Family Law)

 日本人の国際離婚を多く手掛ける。ていねいに話を聞く姿勢は 移住者女性に好評。ネイソンズ・シーガルLLP設立パートナー。趣味はモデルカー収集。

野口洋美: B.A. M.A.

 ヨーク大学で国際離婚とハーグ条約に関する研究に携わる。国際結婚に関する執筆多数。ネイソンズ・シーガルLLP所属。趣味は日本語ドラマ鑑賞。