カナダグース・トリビア|特集「かわいいけど残念な国民的アイコンカナダグース」

カナダグース・トリビア|特集「かわいいけど残念な国民的アイコンカナダグース」
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渡りをするカナダグースはどこに行っている?

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典型的なカナダグースは春と夏をカナダやアメリカ北部、特に五大湖地域で暮らし、繁殖している。そして秋になるとアメリカ西部のカリフォルニア州や南部のサイスカロライナ州などへ新しく生まれた世代とともに南下する。
アメリカを横断にするルートは大西洋沿いとミシシッピ川沿いに分かれるが、グースたちは毎年同じ経路と休憩地を通るそう。

糞の量は1日〇〇グラム!?

カナダグースの平均体重はメスが5.5kg、オスが6.5kgだが、彼らは1日に多くて約680グラムもの糞をする。それがもたらす糞害で一番問題視されているのがバクテリアによる水の汚染。芝生でもコンクリートでも緑の糞だらけにされることが多く、糞害は環境問題になっている。

バードストライクの原因にも

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2009年1月15日、ニューヨーク州にあるラガーディア空港発の国内線旅客機がマンハッタン区付近のハドソン川に不時着水した。この航空事故の原因は、離陸直後に機体がカナダグースの群れと衝突し、複数の鳥がエンジンに吸い込まれたことだった。両エンジンが同時にバードストライクにあうのは稀だった。鳥による被害はこのような大きな事故につながることもある。

ヒナの優れた特徴

カナダグースのヒナは卵から孵化してわずか24時間以内に泳げるようになる。そしてその直後から水中9メートルから12メートルを潜ることができる。飛べるようになるのは生後2ヶ月から3ヶ月後。

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カナダグースの平均寿命

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カナダグースの平均寿命は24年。10年から25年とかなり長く生きられる鳥だが、中には30年も生きるものもいるそうだ。捕獲されていたグースの一例では40年以上生きたケースもあるそう!

グースたちは一夫一婦制

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カナダグースたちが伴侶を探し始めるのは2歳になってから。一生同じパートナーと暮らす。平均寿命から考えると10年から25年はパートナーとともに過ごす。

伴侶が先に亡くなってしまうと新しい伴侶を見つけることもある。
3年前、Don Millsのショッピングセンターの敷地内にて伴侶を交通事故で失ったオスのカナダグースが数週間に渡って目撃された。熱心に伴侶を探すオスの姿はパートナー鳥同士の絆を物語った。

V字飛行の意味は?

渡り鳥たちはV字になって飛行する。その時に鳥たちは交代しながら先頭に立ち、支え合い、体力を使い切る者が出ないようにしているそう。飛びながら位置を変えることで、先頭の鳥の上昇気流に乗ることができる。そのため後ろにいる鳥たちはエネルギーを節約することができる。公平に先頭に立ち、気流の「タダ乗り」はしないそうだ。楽々と飛んでいそうで実は素晴らしいチームワークが行われているのだ。

1日の飛行距離は2400km

グースは1日に2400kmもの距離を飛ぶことができる。冬の間、水が凍ってしまって途中で止まれない時は1日に3200kmから4800kmも飛ぶことができる。
その渡り時の飛行スピードは時速64kmから112kmにも及ぶ。渡りをする鳥は一度に30羽から100羽集まるため、その迫力は凄まじい。

渡りの途中、道に迷わない?

渡り鳥たちは太陽や星座の位置、または地球の磁気を使って正しい方角に向かって飛ぶことができる。鳥は体内に方位磁針がある。その上、地形を覚えているため近くに着くと目で確認して目的地へ向かうことができる。その環境の匂いや仲間の鳴き声もより正確な場所に辿り着くための重要な情報源だ。

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親を勘違いすることも

グース、そしてアヒルや七面鳥などの鳥類は卵から孵化してすぐに見える者の姿を「親」と認識する。もし生まれてすぐ人間の世話係を見てしまったら、その人を親だと思ってしまうのだ。

人からするとそれは可愛い勘違いに過ぎないのだが、実は元に戻すことができない習性。近づくものに攻撃的になることもあるので、なるべくこの勘違いは避けたいところだ。

飛べない時期がある!?

グースは7月から8月にかけて羽が生え変わるため、その間は飛ぶことができない。湖や池などに居座っているため昔は狩りがしやすいタイミングだった。ほとんどの先住民文化には弓矢やバード・ダーツ、または手で仕留める習慣があったが、近年では銃も使われる。