【6月11日開幕|チケット販売は5月13日から】第15回トロント日本映画祭@カナダ日系文化会館

【6月11日開幕|チケット販売は5月13日から】第15回トロント日本映画祭@カナダ日系文化会館

6月11日から26日まで、カナダ日系文化会館にて第15回トロント日本映画祭が開催される。北米プレミアを含む24作品が集結し、現代日本の情緒や社会の断面を映し出す多彩な作品群が上映される。オープニングを飾る山田洋次監督『TOKYOタクシー』をはじめ、秋葉恋監督『東京逃避行』、石井裕也監督『人はなぜラブレターを書くのか』など注目作が並ぶほか、『ファーストキス 1ST KISS』や『ナイトフラワー』といった話題作も登場。さらに『秒速5センチメートル』や『国宝』など、映像美と物語性で高い評価を受けた作品もラインナップに加わり、観る者の心に深く響く映画体験を届ける。チケットは5月13日より販売開始。北米最大級の日本映画祭、この機会にぜひ足を運んでみてほしい。

フェスティバルのラインナップに関する最新情報・詳細

https://www.jccc.on.ca/films/tjff

チケット購入ページ

https://www.jccc.on.ca/ja/films/tjff/tjff-tickets

フェスティバル・ディレクタープログラマー ジェームス・ヘロン氏: 今年のラインナップは、現代日本の情緒的、社会的な風潮を映し出しています。愛、喪失、生き抜くこと、しなやかな強さ、そして人と人とのつながりを探る作品を集めました。悲しみ、記憶、再生、共同体の物語が、安らぎのない大都会を舞台に、あるいは逆に静かな内省の場を舞台に描かれています。これらの社会的な作品に加え、今なお多くの日本の観客を映画館へと惹きつけている、極上のエンターティンメント作品もご紹介します。

6月11日(木)午後7時30分|オープニングナイトレセプションは6時スタート
オープニング作品・北米プレミア
『TOKYOタクシー』 山田洋次監督

©2025 “TOKYO TAXI” Film Partners

91本目の監督作となる名匠・山田洋次が2022年製作のフランス映画『パリタクシー』を原作に、人生の喜びを描いたヒューマンドラマ。東京へのラブレターともいえる本作は、過去10年の監督作品の中で最高傑作のひとつであり、倍賞千恵子(日本アカデミー賞最優秀主演女優賞)と木村拓哉が出演。変化し続ける大都市・東京を舞台に、人生の尽きることのない喜びと哀しみを温かく描いた感動作。

©2025 “TOKYO TAXI” Film Partners
【あらすじ】タクシー運転手の宇佐美浩二は、85歳の高野すみれを東京・柴又から神奈川の葉山にある高齢者施設まで送ることになった。すみれの「東京の見納めに、いくつか寄ってみたいところがある」という頼みを受けた宇佐美は、すみれの指示で各地へタクシーを走らせる。旅を共にするうち、次第に心を許したすみれから語られたのは、彼女の意外な過去だった。タクシーの運転手と客として偶然出会った2人の心、そして人生が大きく動き始める。

6月26日(金)午後7時|上映後クロージングナイトレセプション開催
クロージング作品
『風のマジム』芳賀薫監督

©2025 映画「風のマジム」©原田マハ/講談社©2025 “Majimu of the Wind”©Harada Maha/Kodansha

南大東島で育つサトウキビを使ったラム酒作りに挑戦し、契約社員から社長になった女性の実話をもとに、作家の原田マハが執筆した小説『風のマジム』が原作。
ユーモアと温かさに満ちた本作は、魅力的な演技とともに、観客を笑顔にする心温まる作品で、ラム酒好きはもちろん、お酒を飲まない人にも楽しめる一本。

©2025 映画「風のマジム」©原田マハ/講談社©2025 “Majimu of the Wind”©Harada Maha/Kodansha
【あらすじ】那覇で豆腐店を営む祖母カマルと母サヨ子と暮らす伊波まじむ。祖母がつけた「まじむ」という名は、沖縄の方言で「真心」を意味する。ある時、祖母とともに通うバーでラム酒の魅力に惹かれ、その原料がサトウキビだと知ったまじむは、契約社員として働く通信会社「琉球アイコム」の社内ベンチャーコンクールに、南大東島産サトウキビを原料としたラム酒製造の企画を応募する。やがてその企画は、家族や会社、南大東島の島民をも巻き込む一大プロジェクトへと発展していく。

TORJAスクリーニングパートナー|6月12日(金)午後7時
インターナショナル・プレミア
『東京逃避行』 秋葉恋監督

©2025 “TOKYO STRAYERS” FILM PRODUCTION COMMITTEE

「トー横」封鎖後の新宿・歌舞伎町を舞台に、居場所を失った4人の少年少女の運命が交錯する一夜の逃亡劇を描いたサスペンス。24歳の新鋭・秋葉恋が長編初監督を務め、第2回東京インディペンデント映画祭でグランプリを受賞した同名短編を自ら長編映画化。秋葉監督自身が歌舞伎町で過ごした経験をもとに執筆したオリジナル脚本で描き出す。

©2025 “TOKYO STRAYERS” FILM PRODUCTION COMMITTEE
【あらすじ】家にも学校にも居場所がない女子高生・飛鳥は、トー横で暮らす少女の自伝的ネット小説「東京逃避行」に憧れて歌舞伎町を訪れ、偶然にも作者の日和と出会い意気投合する。トー横に流れついた人々を保護して面倒をみるエドや、トー横の若者たちのリーダー的存在であるメリオを紹介された飛鳥は、メリオが仕切る集会に参加するが、そこで衝撃的な現実を目撃。日和の手を取って逃げ出したものの、2人は半グレ組織の怒りを買い、追われる身となってしまう。一方、若者たちの居場所を守ろうと戦うエドと、危うい選択を重ねて飛鳥たちを追うメリオ。やがて警察をも巻き込み、事態は急展開を迎える。

見逃せない!監督舞台挨拶・Q&A

6月20日(土)午後7
カナダ&トロント・プレミア
『ふつうの子ども』 呉美保監督

©2025 “How Dare You” Film Partners
呉美保監督

『そこのみにて光輝く』『きみはいい子』の監督・呉美保と脚本家・高田亮が3度目のタッグを組み、現代を生きる子どもたちの日常を生き生きと描いた人間ドラマ。
10歳の小学4年生の教室を舞台に、政治や環境問題をウィットに富んだ視点で描く。あらゆる世代に向けた、観察的でほろ苦い寓話となっている。

©2025 “How Dare You” Film Partners
【あらすじ】10歳の小学4年生・上田唯士は両親と3人家族で、おなかが空いたらごはんを食べる、ごくふつうの男の子。最近は、同じクラスの三宅心愛のことが気になっている。環境問題に高い意識を持ち、大人にも物怖じせず声をあげる心愛に近づこうと奮闘する唯士だったが、彼女はクラスの問題児・橋本陽斗にひかれている様子。そんな3人が心愛の提案で始めた“環境活動”は、次第に親たちも巻き込む大騒動へと発展していく。
中心の3人の子役以外のクラスメイト役にはオーディションで選ばれた子どもたちを起用し、ワークショップを通して共通の時を過ごしながら、呉監督とともにそれぞれのキャラクターをつくりあげた。

6月24日(水)午後7時
『あるく』 片岡志帆監督

片岡志帆監督

何世紀にもわたる歴史を持つ四国八十八箇所霊場巡り(四国遍路)を歩く、現代の4人の巡礼者の物語が映し出される。歩くという行為そのものが「耳を傾けること」へと変わっていく、瞑想的なドキュメンタリーであり、他者や自分自身、そしてより充実した生き方の可能性に向き合っていく。

©2025 – ARUKU 歩く(CJ 2025)
【あらすじ】 毎年、四国には「四国遍路」を目指して何千人(15万人〜20万人)もの旅人が訪れる。九百年以上にわたり、人々は日本仏教に大きな足跡を残した弘法大師・空海の足跡をたどり、88の札所を結ぶ約1200キロの道のりを歩いてきた。本作は、そうした巡礼の道を現代に歩む4人の姿を見つめた、静かな瞑想性をたたえるドキュメンタリーである。疲労、孤独、あるいは言葉にならない幻滅をそれぞれに抱えた彼らの歩みを、片岡志帆監督が四国の穏やかな風景と寺々のたたずまいの中に美しく映し出す。

2026. 6.11 THU – 6. 26 FRI
トロント日本映画祭注目!北米プレミア

6月13日(土)午後1時
『人はなぜラブレターを書くのか』 石井裕也監督

©2026 “One Last Love Letter” Film Partners

東京の地下鉄で実際に起きた事故をもとに、綾瀬はるかを筆頭とするオールスターキャストで、記憶や喪失、そして時を超えて愛を伝える言葉の力を優しく描いた感動作。

【あらすじ】2000年3月に発生した地下鉄脱線事故にまつわる奇跡のような実話をもとに描いたドラマ。2024年、定食屋を営む寺田ナズナは、ある青年に宛てて手紙を書く。24年前、17歳のナズナは、いつも同じ電車で見かける高校生・富久信介にひそかな恋心を抱いていた。信介は進学校に通いながらプロボクサーを目指し、学校帰りにボクシングの練習に打ち込む日々を送っていた。そんな彼らに、運命の日である2000年3月8日が訪れる。そして2024年、信介の家族の元にナズナからの手紙が届く。父・隆治は手紙の中に亡き息子の生きた証を確かに感じ、息子の知られざる青春の断片と成長を知る。

6月13日(土)午後7時
『ファーストキス』 塚原あゆ子監督

©2025 FIRST KISS Film Partners

コメディ、ロマンス、ファンタジーを巧みに融合させた、批評家・観客の双方から高い評価を受けた話題作。妻が夫の死を回避しようと、『恋はデジャ・ブ』さながらにタイムループを繰り返す物語が描かれる。笑いと涙が交錯する本作は、松たか子と松村北斗が非常に魅力的なコメディ演技を披露している点でも注目。

©2025 FIRST KISS Film Partners
©2025 FIRST KISS Film Partners
【あらすじ】『花束みたいな恋をした』『怪物』の脚本家・坂元裕二と『ラストマイル』『わたしの幸せな結婚』の監督・塚原あゆ子が初タッグを組み、オリジナルストーリーで描いた恋愛映画。
結婚して15年になる夫を事故で亡くした硯カンナ。夫の駈とはずっと前から倦怠期が続いており、不仲なままだった。第二の人生を歩もうとしていた矢先、タイムトラベルする手段を得たカンナは過去に戻り、自分と出会う直前の駈と再会。やはり駈のことが好きだったと気づき、もう一度恋に落ちたカンナは、15年後に起こる事故から彼を救うことを決意する。

6月19日(金)午後7時
『ナイトフラワー』 内田英治監督

©2025 “Night Flower” Film Partners

東京の裏社会の闇の中で、友情と、子どもを守るためならどんな極限にも踏み込む母の姿を描いた、胸をえぐるような作品。北川景子と森田望智は日本アカデミー賞で複数部門にノミネートされ、森田は最優秀助演女優賞を受賞した。

©2025 “Night Flower” Film Partners
【あらすじ】 『ミッドナイトスワン』の内田英治監督が自ら原案・脚本も手がけ、借金取りに追われる母親が子どもたちの夢をかなえるため危険な世界へと足を踏み入れていく姿をスリリングに描き出す。借金取りに追われ、2人の子どもを連れて東京へ逃げてきた永島夏希は、昼も夜も必死に働いてもなお、明日の食べものにさえ困る生活を送っていた。そんなある日、夜の街でドラッグの密売現場に遭遇した彼女は、自らも売人になることを決意する。心に深い孤独を抱える格闘家・芳井多摩恵と出会った夏希は、ボディガード役を買って出た彼女とタッグを組み、さらに危険な取引に手を伸ばす。しかし、ある女子大学生の死をきっかけに、夏希と多摩恵の運命は思わぬ方向へ転がりはじめる。

2026. 6.11 THU – 6. 26 FRI
トロント日本映画祭 注目!北米プレミア

6月21日(日)午後4時
『ほどなく、お別れです』 三木孝浩監督

©2026 ”Until We Meet Again” Film Partners © Amane Nagatsuki/Shogakukan

ファンタジー要素を取り入れつつ、『おくりびと』で描かれた日本の伝統的な葬儀文化にも通じる世界観を描いた作品。

【あらすじ】 就職活動で連戦連敗を重ね、自身の居場所を見つけられずにいる清水美空。彼女には、《亡くなった人の声を聴くことができる》という誰にも打ち明けられない力があった。そんな美空に、運命を変える出会いが訪れる。彼女の秘密に気付いた葬祭プランナーの漆原礼二に、「その能力を活かすべきだ」と、葬祭プランナーの道へと誘われたのだった。
導かれるように葬儀会社「坂東会館」のインターンとして漆原とタッグを組むことになった美空は、一片の隙もなく冷酷とさえ思える彼の厳しい指導に心が折れそうになる。しかし同時に、誰よりも真摯に故人と遺族に寄り添う漆原の姿勢に気付き、出棺の際に優しく「ほどなく、お別れです」と告げる姿に憧れを抱いていく。やがて美空と漆原は様々な家族の葬儀に直面する。

6月23日(火)午後7時
『平場の月』 土井裕泰監督

©2025 ”A Moon in the Ordinary” Film Partners

大人の男女の心の機微を繊細に描き、第32回山本周五郎賞を受賞した朝倉かすみの同名恋愛小説の実写化。 慎重に揺れ動く感情や希望など、大人の男女の心の機微を繊細に描いていく。

【あらすじ】妻と別れ、地元に戻った青砥健将は、印刷会社に再就職し平穏な毎日を送っていた。そんな青砥が中学生時代に思いを寄せていた須藤葉子は、夫と死別し、現在はパートで生計を立てている。ともに独り身となり、さまざまな人生経験を積んできた2人は意気投合し、中学生以来の空白の時間を静かに埋めていく。再び自然にひかれ合うようになった2人は、やがて互いの未来についても話すようになるのだが……。

6月13日(火)午後4時
『秒速5センチメートル』 奥山由之監督

『君の名は。』『すずめの戸締まり』の新海誠監督による2007年公開の劇場アニメーション『秒速5センチメートル』の実写映画化。
思春期から大人になるまでの時間を通して、心が離れていく繊細な速度、桜の花びらが落ちるのと同じ「秒速5センチメートル」で進む感情の移ろいを描く。繊細な演技と美しい映像表現によって、時間や偶然、そして距離によって形づくられる、切なくも美しい愛の姿を捉えた作品。松村北斗と高畑充希が大人になった二人を演じる。

【あらすじ】1991年、春。東京の小学校で出会った遠野貴樹と篠原明里は、互いの孤独に手を差し伸べるように心を通わせるが、卒業と同時に明里は引っ越してしまう。中学1年の冬。吹雪の夜に栃木・岩舟で再会を果たした2人は、雪の中に立つ桜の木の下で、2009年3月26日に同じ場所で再会することを約束する。時は流れ、2008年。東京でシステムエンジニアとして働く貴樹は30歳を前にして、自分の一部が遠い時間に取り残されたままであることに気づく。明里もまた、当時の思い出とともに静かに日常を生きていた。

6月21日(日)午後1時
『TOKYO MER 走る緊急救命室 南海ミッション』 松木彩監督

©2025“TOKYO MER: Mobile Emergency Room – “Nankai Mission” Film Partners

TBSテレビ『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』のヒットシリーズをもとにした本作は、オールスターキャストによる映画化で、ノンストップのアクション、英雄的な救助劇と、エンターテインメント性あふれる展開が描かれる。

【あらすじ】 [TOKYO MER] オペ室を搭載した大型車両=ERカーで事故や災害現場に駆け付け、患者の命を救うため自らの危険を顧みずに戦う、都知事管轄の救急医療チームである。彼らの使命はただひとつ、”死者を一人も出さないこと”。喜多見幸太は「待っているだけじゃ、助けられない命がある」という信念の持ち主。どれほど切迫した状況でも常に冷静沈着にメンバーを引っ張り、どんな苦境にも飛び込んでいく頼れるチーフドクターだ。
今回は鹿児島と沖縄にまたがる海に浮かぶ島々を巡る「南海MER」が誕生。彼らはオペ室を搭載した特殊車両=NK1をのせたフェリーで海を渡り、医療が行き届かない離島医療に従事していた。そんなある日、火山島で大規模な噴火が発生。迫りくる溶岩と噴石に、全島民79名が命の危機に陥る。喜多見たちはすべての命を救うことが出来るのか?史上最大のミッションが幕を開ける。

6月14日(日)午後1時
『ホウセンカ』 木下麦監督

©KAZUYA KONOMOTO / THE LAST BLOSSOM PRODUCTION COMMITTEE
©KAZUYA KONOMOTO / THE LAST BLOSSOM PRODUCTION COMMITTEE

批評家から高い評価を受けた大人の作品。死にかけのヤクザが起こす大逆転とは。唯一無二のオリジナルアニメーション。

©KAZUYA KONOMOTO / THE LAST BLOSSOM PRODUCTION COMMITTEE
【あらすじ】無期懲役囚の老人・阿久津が独房で孤独な死を迎えようとしていた時、声を掛けたのは、人の言葉を操るホウセンカだった。“会話”の中で、阿久津は自身の過去を振り返り始める。1987年、夏。しがないヤクザの阿久津は、6歳年下の那奈と、ホウセンカが庭に咲くアパートで暮らし始めた。生まれたばかりの那奈の息子健介も一緒だ。ある日、事態は一変する。兄貴分の堤と組の金庫にある3億円の強奪を企てるのだった。

6月21日(日)午後7時
『郷』 伊地知拓郎監督

構想から約10年をかけて完成、セリフを極力排し、音と映像を通して登場人物たちの生命の営みを描き出す。鹿児島の雄大な自然を背景に、17歳の高校球児の挫折と再生をつづった青春叙事詩。

【あらすじ】プロ野球選手を目指す高校球児の岳。野球部内の理不尽な人間関係や、立ちはだかる残酷な現実に苦しむ彼は、優しい担任教師・霧島の励ましの言葉に心を救われ、幼なじみ・隆との再会をきっかけに、かつて大自然の中で無邪気に遊んだ日々の記憶に救いを見いだすようになる。四季の移ろいとともに、岳の心境も少しずつ変化し、癒やされていく。

注目作が集結、見逃せない充実ラインナップ

『栄光のバックホーム』

©2025 “One Last Throw” Production Committee
©2025 “One Last Throw” Production Committee

『かくかくしかじか』

©Akiko Higashimura/SHUEISHA ©2025 FUJI TELEVISION NETWORK, INC./ Warner Bros./ S・D・P HIGASHIMURA PRODUCTION All rights reserved
©2007 Fukuda Masumi/Shinchōsha ©2025 Sham Production Committee
©2007 Fukuda Masumi/Shinchōsha ©2025 Sham Production Committee

秋山純監督『栄光のバックホーム』は、阪神タイガースの有望選手として期待されながら、21歳で脳腫瘍によりキャリアを断たれた横田慎太郎の実話をもとにした感動作である。関和亮監督『かくかくしかじか』は、漫画家・東村アキコの自伝的作品を原作に、夢を追う若者と恩師との9年間を描く。

『でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男』

三池崇史監督『でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男』は、教師による体罰が初めて認定された実在の事件を題材にした社会派サスペンスである。そして李相日監督『国宝』は、歌舞伎の世界を壮大なスケールで描いた話題作であり、日本アカデミー賞で主要部門を含む11冠を達成した圧巻の一本である。

『国宝』

©Gkids

『災』

©WOWOW

関友太郎&平瀬謙太朗監督による『災』では、主演の香川照之が圧倒的な不気味さを放ち、ただならぬ空気を作品全体に漂わせる。見知らぬ男が無関係な6人の日常に入り込み、やがて災厄をもたらしていく構造で、張り詰めた緊張感が持続する心理サスペンスである。

『ブルーボーイ事件』

©2025 “Blue Boy Trial” Film Partners

『ブルーボーイ事件』は飯塚花笑監督による作品で、1960年代の東京を舞台に、LGBTQ+の権利をめぐる実在の事件と裁判を描く社会派ドラマである。

『てっぺんの向こうにあなたがいる』

©2025 “Climbing For Life” Film Partners

そのほかにも注目作が並ぶ。坂本順治監督『てっぺんの向こうにあなたがいる』は、登山家・田部井淳子の実話をもとに、吉永小百合主演で描かれる人間ドラマである。三宅唱監督『旅と日々』は、つげ義春の漫画に着想を得た作品で、ユーモアと哀愁を交えながら、旅の本質と人間の静かな可笑しみを描き出す。ロカルノ国際映画祭最高賞を受賞し、キネマ旬報でも高い評価を得た一本である。

『旅と日々』

©2025 Two Seasons, Two Strangers Production Committee
©2025 Two Seasons, Two Strangers Production Committee