ホリデーシーズンの暴飲暴食は大丈夫?お酒をしっかり理解して楽しく健康的にお酒を楽しもう!

ホリデーシーズンの暴飲暴食は大丈夫?お酒をしっかり理解して楽しく健康的にお酒を楽しもう!

明けましておめでとうございます。みなさん、暗く寒い年末年始、いかが過ごされましたか?この時期、午後4時半には日没を迎えるここ北の雪国で、楽しみと言えば、「飲み会」くらいしか思いつきません。ついつい飲む量も回数も増えてしまいます。お酒は世界各国で広く親しまれており、日本では「飲みニケーション」という単語があるほど、飲み会はポジティブな印象であり、実際にお酒の効用はたくさんあります。

少量の飲酒の良いところ

● コミュニケーションが円滑に!

大脳の働きが抑制され、緊張がほぐれることで、陽気になったり会話が弾みます。またストレスが軽減されることもあります。

● 血行が良くなる!

少量の飲酒は、血液の流れを良くし体を温める効果があります。

● 食欲が増す!

良いことなのか悪いことなのかは分かりませんが、少量の飲酒は胃の動きを活発にし、空腹感が増します。

もちろんアルコールをある程度摂取すれば、「ほろ酔い」状態、体質的に沢山飲めないのに飲み過ぎると「悪酔い」、限度を超えた飲酒による「二日酔い」など、「酔い」にも色々あります。酔いの仕組みを知って、楽しいお酒を心がけましょう!

そもそも「酔い」とは?

血液に溶け込んだアルコール成分が脳に運ばれ、麻痺している状態が「酔い」です。脳内のアルコール濃度が酔いの程度を決めている訳ですが、簡単には血中のアルコール濃度によって、酔いの具合を測定することができます。

酔いの状態は血中濃度により、数段階に分けられます。楽しいお酒は「ほろ酔い期」まで。脳の麻痺が進めば、運動能力が鈍るなどの症状が現れ、最悪の場合には脳全体が麻痺し、昏睡期になり、死に至るケースもあります。

二日酔いとは?

アルコールは肝臓の酵素によってアセトアルデヒドに分解されます。顔が赤くなったり、頭痛や吐き気などの不快は、このアセトアルデヒドが原因です。飲み過ぎにより、胃の粘膜が荒れ、胃痛や胸焼けなどの原因となります。また、アルコールの利尿作用により、脱水気味なることもあります。この不快な状態を二日酔いと呼んでいます。

お酒に強い人と弱い人って何が違うの?

アルコールはまず肝臓の酵素により、アセトアルデヒドという物質に変わります。そして、そのアセトアルデヒドはまた違う酵素により、無害の物質に変化します。お酒の強い人はアセトアルデヒドの代謝速度が速い人。これは遺伝などで生まれた時から決まっていて、後天的に変わることはないとされています。

二日酔いを避けるためには?

もちろん、アルコール摂取量を控えることが一番の予防策です。しかし、ついつい飲んでしまうという人は、胃を保護するようなおつまみを食べると、アルコールの刺激や吸収スピードを抑えることができます。

<おすすめおつまみ>

● チーズなどの乳製品(脂肪分が胃を保護してくれます)
● 焼き鳥や刺身、豆腐などのタンパク質(肝臓の働きを助けます)
● サラダやフルーツ(ビタミンを補います)

それでも二日酔いになってしまったら

● スポーツドリンクなどで水分を補う
● アセトアルデヒドの分解を助けるビタミンCや糖分を摂取する(フルーツなどが好ましい)
● 胃腸薬で胃を保護し、胃痛や吐き気を抑える
● 肝臓を休める。とにかく安静に肝臓が代謝してくれるのを待つのみ。運動やお風呂は避ける方が好ましい

お酒は上手に飲めば、楽しく健康的に付き合うことができます。酔い方は個人差が大きく、人に勧めたり勧められたりで、自分の適量以上飲まないことが大切。カナダの冬の夜長を健康的に過ごす為にも、アルコールの摂取は適量を心がけるようにしましょう。

WELLNESS KIZUNAでは風邪や胃痛、インフルエンザなどはもちろん、トロントで暮らす日本人の方が安心して医療機関を受診できるようお手伝いしています。医療通訳の同行は提携先病院(Health One Medical Centre)に限らず、専門医受診や救急時の付き添い、入院・日帰り手術時などの同行も可能です。海外旅行保険適用疾病の治療であれば、すべて支払いを立て替えます。

*海外旅行保険に加入されていない方や海外旅行保険適用外の診療において日本語サービスをご利用になる場合、別途通訳費が発生する場合があります。

**キャッシュレスサービスは海外旅行保険に加入されている方で、保険適用疾病の治療に対する治療費・薬代などを立て替え、WELLNESS KIZUNAが代行して保険金申請するサービスです。

鶴 慶子さん(RN-日本、RPN-オンタリオ州)

日本で9年看護師経験を積んだ後、渡加。ジョージブラウンカレッジナーシングコースを卒業後、オンタリオ州看護師免許を取得。現在はトロント市内の医療機関で看護師として勤務する傍ら、日系コミュニティー向けの医療サポート会社WELLNESS KIZUNAのクリニカルディレクターとして活躍中。