People. 16「nothing’s impossible vol.2」Katsuya Ichikawaさん フラワーショップ勤務|カナダワーホリを超えた今

 ワーホリビザを入国時に受け取らずにトロントへ降り立ってしまったため、どうしたら入国後に発行できるのか調べたところ、一度国外に出て入国し直さないと新たにビザは発行してもえらえないという事が書いてあった。

 「まじか。めんどくさ」と思ったが仕方ない。一度出国するにはナイアガラまで行き、歩いてアメリカに入国してから再度カナダに戻るのが一番早いらしい。よしナイアガラに行こう、と決心したが念の為出発前にトロントの日本領事館に電話してビザをもらい忘れた旨を話したら「今までそんな事聞いたことないのでどう対処できるかわからないけど一応トロント市内にある移民局に行ってみたら」と言われた。

 移民局に行ったものの英語も喋れないし、どう説明しようかとドキドキしながら待っていた。するととても優しい方が対応してくれて拙い英語でも笑顔で理解しようとしてくれその場でビザを発行してくれた!あの時、担当の人に「なんでビザないの?」と聞かれ、なんと答えれば良いかわからず「I forgot…」と呟いたたった一言で全てを理解して貰えた時の感動は10年経った今でも鮮明に残っている。

 この時思ったのはまるでRPGゲームを実体験している様な感覚だった。必要なものがあれば聞き、調べ、そこからヒントを得て行動しゲットする。それの繰り返しで色々な物を手に入れていった。私の場合は住む所、ビザ、銀行口座、仕事、学校など。本当に何とかなるものだなーと日本にいるときより強く感じ、その度にワクワクした。それは日本に帰ってからも多少の困難だったら何とかなる、自分から能動的に動けば何か起こせると思えるポジティブさの原点になっているような気がする。

 ワーホリや何かにチャレンジする事に悩んでいる人がいたら絶対に何とかなるので挑戦してもらいたい。nothing’s impossible(不可能は何もない)。思いが強ければ必ず何とかなるはず。ただ付け加えなければならないのは行き当たりばったりも面白いけど、準備しないで行くより準備(ある程度の英語力等)して行った方がきっとよりワーホリを楽しめると思います。