10月1日 日本酒の日|東北の小さな酒蔵の復興にかける熱い想い

10月1日 日本酒の日|東北の小さな酒蔵の復興にかける熱い想い

 私たち蔵元は新型コロナウィルスの蔓延により緊急事態宣言が発令され、外出や出張が出来なくなる中、蔵元として日本へ元気を発信して行くことを考えました。このコラムでも書いてきた通り、まず初めに星野源さんの『うちで踊ろう』の替え歌『うちで飲もうよ』を有志蔵元で歌い、発信をしたところ大反響をいただきました。それを受けて、第2弾は全国47都道府県全ての國酒の蔵元がお酌リレーして乾杯をする『47都道府県乾杯リレー』を製作しました。こちらも『うちで飲もうよ』以上に大きな反響がありました。各地の蔵元のある県でテレビや新聞に多数取り上げられ、蔵元がいかに地域に根差しているかも証明されました。

「10月1日は日本酒の日」

 いつもなら、この日に向けて、日本酒の蔵元は全国一斉乾杯などのイベントを各地で開催しますが、今年は新型コロナの影響でそういったイベントの開催が難しく、日本酒造組合中央会でもオンラインでの一斉乾杯運動になりました。しかし、そのオンラインでの乾杯がメインになるならば、今までのように日本国内だけではなく積極的に世界の日本酒ファンにも参加してもらいたいと考えました。そこで、10月1日は日本酒の日、世界全体において日本酒で乾杯を後押しするための第3弾の動画を制作しました。

 今回は日本酒造組合中央会がオフィシャルで発表している「日本酒ダンス」を使用して、日本の蔵元と、世界の日本酒ファンの方々に参加してもらい、一緒になって10月1日は日本酒の日を盛り上げるダンス動画を制作しました。アメリカ、イギリス、ウガンダ、ミャンマーなどたくさんの国の日本酒ファンの方々に協力をいただきました。蔵元も日本酒を造ることが本来の仕事なので、ダンスは全く素人なのですが、日本酒の日を盛り上げ、10月1日に日本酒で世界中の人々が乾杯していただきたいという思いを込めて、一生懸命練習しました。なかには「もう出来ない」と涙する蔵元もいましたが、みんなで励ましあってこの動画が作られました。

 世界は新型コロナの蔓延を受けて民族分断や自国優先主義に陥っています。だからこそ私たち日本人は日本人のアイデンティティでもある「おもいやりの心」を今こそ大切にし、日本酒という日本文化を通して世界中の皆さんと優しさと利他の心を持って繋がり、新型コロナウィルスの終息を祈念して「10月1日 日本酒の日」に乾杯したいと思います。「KAMPAI!! all over the world.」

■日本酒ダンスALL OVER THE WORLD

オンタリオ取扱い代理店:
Ozawa Canada Inc

現在トロントで楽しめる南部美人のお酒は、「南部美人純米吟醸」とJALのファーストクラスで機内酒としても採用されている、「南部美人純米大吟醸」の二種。数多くの日本食レストランで賞味することが可能。

南部美人 / http://www.nanbubijin.co.jp