繋げ!47都道府県乾杯リレー|東北の小さな酒蔵の復興にかける熱い想い

繋げ!47都道府県乾杯リレー|東北の小さな酒蔵の復興にかける熱い想い

 新型コロナウイルスの蔓延で、日本酒の蔵元もステイホームを余儀なくされ、前回のコラムではそんな中から「うちで飲もうよ」の動画を制作してアップした話をしました。この「うちで飲もうよ」がとても評判になりました。そんな中、政府の緊急事態宣言も解除され、少しずつ経済と感染症対策の両立を目指し日本は前に進んでいくことになりました。様々な業界で動画の配信は新型コロナウイルス時代の新しい活動のひとつになっていて、酒蔵からの発信も一定の評価を得た事から、今後も続けて行こうという話になりました。

 そんな中、新型コロナウイルスという未知の敵と戦っている日本中、そして世界中の人々の心はかなり疲弊していました。日本では自粛をしないことを猛烈に批判する自粛警察と呼ばれる人たちがネット上に現れたり、他人をネット上で必要以上に誹謗中傷する人が増えたり、田舎では新型コロナウイルスに感染した人を犯罪者扱いしてその地域に住めなくなるくらい批判したりと、どんどんこの日本という国の人々の心が病んでいきます。確かに目に見えないウイルスと戦い続けることはとてつもないプレッシャーであり、さらに今回は日本だけではなく世界中でこのウイルスの被害は広がっていて助けてくれる宛てもありません。いつ終息するかも誰もわからない状況で、平常心を保つことは難しいのかもしれません。しかし、だからと言って他人を攻撃したり、自分の身分がわかならいネットでの誹謗中傷をすることはやってはいけません。疲弊した日本人の心を何とか日本酒で救えないか、日本酒は心と体を癒す素晴らしいお酒です。日本酒の蔵元だからそんな日本酒をとおして疲れ切った人々の心を少しでも癒せないか私たちは考えました。

 そこで出てきた答えが「乾杯」でした。「乾杯」はめでたい時、楽しい時にする行為ですが、そもそも乾杯というのは「○○を祈願して」「○○を祈念して」という「願い」や「想い」を成就するために行う行為でもあり、今の世界の現状を鑑みると、これはもう「新型コロナウイルスの終息を祈願して」「乾杯」をするべきではないかという話になりました。さらに、私たち日本酒の蔵元と焼酎、泡盛など「國酒」の蔵元は、日本全国47都道府県全てにあり、日本の心をひとつにして新型コロナウイルスの終息を願う乾杯をする、という動画を作成することになりました。タイトルは「繋げ!47都道府県乾杯リレー」として、北海道から沖縄まで國酒の蔵元がお酌でリレーを繋げながら、最後は全員で見ていただいている皆さんと乾杯する動画になります。

 この発信は大成功し、47都道府県各地のテレビ局から取材が殺到。ユーチューブの視聴回数は1万回を越えました。日本全国心をひとつにしてこの困難を乗り切って行き、新型コロナが終息したらまた笑顔で乾杯したいですね。

オンタリオ取扱い代理店:
Ozawa Canada Inc

現在トロントで楽しめる南部美人のお酒は、「南部美人純米吟醸」とJALのファーストクラスで機内酒としても採用されている、「南部美人純米大吟醸」の二種。数多くの日本食レストランで賞味することが可能。

南部美人 / http://www.nanbubijin.co.jp