1月は阪神・淡路大震災を振り返る月|東北の小さな酒蔵の復興にかける熱い想い【第127回】

1995年1月17日に発災。当時の映像は大学生だった私にはあまりにも衝撃的でした。今でも記憶が明確に残っています。高速道路からバスが落ちそうになっている映像や、町が大火災になっている映像など、忘れることが出来ません。

阪神・淡路大震災は教訓として今に残っています。東日本大震災の時も、関西からのいち早い支援には本当に助けられました。同じ苦しみや痛みを味わっているからこそ、共感し、何が今必要か理解し、行動に移してくれます。あの時、本当に関西の方、そして阪神・淡路大震災を経験した方々の支援には涙が出るほどうれしく思いました。

そして、被災者で支援される人の辛さはもちろん、支援する側の地元の人間の葛藤なども、経験者だからこそ話しやすく、またヒントや考え方の整理の方法なども教えてもらいました。そのご恩に報いるために、私たち東日本大震災の被災地は、阪神・淡路大震災を忘れず、そこから見事に立ち上がった被災地の関西の成功を学び、同じように復興できると信じて、その姿を見せる事こそが大切だと思っています。

また、私たちが当時本当に助かった「経験」という財産を、今後起こりうる大きな自然災害で被災した地域への支援や助言、そして行動にすることで、少しでも新たな被災地を救う種になれるといいと思っています。

震災の経験は必ず未来で役立つはずです。

前を向いて歩ける人は、自分の経験を糧に未来の被災地を救い、まだ前を向けない人は自分を大切にして、日常を取り戻すためにゆっくりと歩みを進めて行く。復興のスピードは絶対に同じではありません。「被災地」とひとくくりにせずに、それぞれの復興へのスピードを尊重し、みんなで日常を取り戻していき、阪神・淡路大震災から見事復興した関西の皆さんを目指し、私たちも頑張っていきます。

1月は防災について考える月だと思います。そして、その2ヶ月後の3月は東日本大震災発災の月。1月から3月のまでの3ヶ月を防災について、考えていける期間に日本中をしていきたいと思います。たくさんの支援を本当にありがとうございます。まだまだ時間はかかるかもしれませんが、東北も頑張っていきます。

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