車のガソリンは常に満タンに。|東北の小さな酒蔵の復興にかける熱い想い【第126回】

 今年の日本の冬は寒波の影響もあり、寒い冬の前半を迎えます。12月はアメリカでも大寒波が来たようで、地球温暖化といわれて久しいですが、寒さも災害の1つになります。雪と寒さの私が住む東北は、寒さや雪での災害というより、それを原因とした交通事故などのほうが多いのですが、雪のあまり降らないところでは、車のアイドリングをそのままにして二酸化炭素中毒で亡くなったりします。

 また、私たち北国の人間は、冬は車の暖房でかなりのガソリンを使うことを知っていますので、空になってから入れるのではなく、こまめにガソリンを入れて満タンの状態を維持しておこうとします。これは、東日本大震災でも同じことが言え、災害などで真っ先に混乱するのが移動の手段である車のガソリンでした。

ガソリンスタンドにとんでもない長蛇の列が出来、何日もガソリンが来るのを待った人もいました。当然、エンジンをかけているとガソリンを消費するので、震災のあった3月などは東北はまだまだ寒く、車内でとても寒い思いをしてガソリンを待ったのだと思います。これが、毎日満タンにしておく、車を使ったら帰るときにガソリンを入れておく、を徹底しておくと、何かあっても焦る必要はありません。

 常に新しい一日が始まるときにガソリンが満タンなので、何が起こっても安心感が全然違います。今はハイブリット車も多く、車も大事ですが、電気が止まるとスマホの充電ができなくなり、今の時代最も大事なライフラインを失う恐れがあります。しかし、ハイブリット車なら、車内でスマホの充電も楽にできます。やはり、ガソリンを常に満タンにしておくことでスマホのバッテリーを心配することもなくなりますし、一挙両得です。

 そんなガソリンですが、日本もそうですが世界でも高くなってきました。なかなか満タンにできないよ、という人もいるかもしれません。ただ、車を持っている限り、必ず使うのだから、災害やトラブルに対応するためにも満タンは意識してほしいです。

 東日本大震災ではガソリンを待っている間に車内で死亡した方もいました。せっかく津波や地震による家屋倒壊から救われた命がそういったことで亡くなるのはあまりにも残念です。備えあれば患いなし、という素晴らしい日本語があります。非常食などはもちろん、避難経路や避難場所の確認と同じくらい車のガソリンはライフラインをさせる大事なファクターですので、ぜひ意識して車を使ったらガソリン満タンにして家に帰る、を日常にしてください。

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