東京オリンピック|東北の小さな酒蔵の復興にかける熱い想い【第103回】

東京オリンピック|東北の小さな酒蔵の復興にかける熱い想い【第103回】

 新型コロナウィルスの影響は、とどまることを知らずに世界で拡大し続けています。日本も終息には程遠く、先月から発出された緊急事態宣言は3月7日まで延長になりました。オリンピックが夏に控え、本当に出来るのか、という意見が圧倒的に多いです。思い起こせば東京オリンピックは誘致の際に、東日本大震災からの東北の復興を世界に示す大会でもある、と当時の安倍総理は話していました。「東京オリンピック」という名前ですが、野球の試合は福島で開幕戦を行うことや、東北の聖火ランナーのスタートは福島からとなったり、とても東北の復興を意識してくれているオリンピックになりそうでした。しかし、このコロナの影響で、聖火ランナーは出来るかどうかわからず、開催自体も危うい状況になっています。

 東北に住む私たちにとっては、東京オリンピックが無ければ東北の復興は遅れてしまうとかいう感覚はありません。しかし、震災から10年。世界の人に東北があの震災からこれだけ復興したんだよ、という姿を見せるチャンスな事には変わりません。様々な問題があるとは思いますが、出来る事なら東京オリンピックの開催を、私は願っています。

 いよいよ2月からは医療従事者に向けてのワクチン接種も始まる予定です。欧米他国と比べたら遅いとマスコミは文句を書きますが、そんなの当たり前で、自国でワクチンを生産できておらず、他の国から購入して接種するのだから、自国生産している国と比べて遅いのは当たり前です。そんな中でも、他の国と比べてもそん色ない数のワクチンを確保してくれている方を評価しないでどうするのか。今の日本は他人批判をすることで、不安定なコロナの時代を自分を守る手段にしているようなところがあります。政治家も確かに悪いところはたくさんあると思いますが、同じ日本人として、この国難をどう乗り切っていくか、みんなで協力して考えたほうが絶対にいいと思います。

 東日本大震災の時に、被災者はみんなで助け合いました。自分もつらく、家族を失った人でさえ、協力して炊き出しをしたり、避難所の準備をしたり、掃除をしたりしました。同じくらいの危機の今、みんなで助け合う心をもっと持ちたいです。あの時、世界に日本人が略奪や強盗などを一切せずに、被災地で助け合って生きる尊い姿を見せたのだから、コロナの今こそその尊い日本人の魂を世界に見せることで、このコロナの時代を日本だけではなく、世界中で乗り切って行ける一助になればいいのかと思っています。

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Ozawa Canada Inc

現在トロントで楽しめる南部美人のお酒は、「南部美人純米吟醸」とJALのファーストクラスで機内酒としても採用されている、「南部美人純米大吟醸」の二種。数多くの日本食レストランで賞味することが可能。

南部美人 / http://www.nanbubijin.co.jp