「ルックスが魅力的だと成績も良い」現象はオンライン授業には当てはまらず?|TORJAニュース報道局

「ルックスが魅力的だと成績も良い」現象はオンライン授業には当てはまらず?|TORJAニュース報道局

 10月、経済ジャーナル「Economics Letters」にスウェーデンの大学院生による面白い論文が掲載された。本来ルックスで成績は変わらないはずだが、いくらか影響していることが彼の研究で明らかになった。対面授業の場合、大学生は外見が魅力的だと男女ともに成績が良く評価されていることが判明。だが、コロナ禍のリモート授業では女子生徒のみ外見は魅力的でも評価が下がっていることが分かった。

コロナ前の対面授業では、教授らとの対話が必要となる文学系の授業で成績が特に影響されたが、数字と向き合う理数系の授業ではコロナ前後の変化があまり見られなかったと言う。ほかの研究によれば、外見が良い人と自尊心の高さには相関関係があるとされるが、女性は自尊心が男性に比べて低いそう。それらの要素も彼の研究結果に関わっているのかも知れない。

記者コメント
欧米では「ブロンド(金髪)女性はバカ」という偏見があります。しかし6年前のオハイオ州立大学の研究では、地毛の色とIQに相関関係はないと判明。2年前、元祖お騒がせセレブのパリス・ヒルトンがこれまでずっと「おバカなブロンド」を演じてきたと告白したことも話題に。この論文はどうあれ、人は見かけによらぬもの、ですかね。