拳銃規制強化の新法施行を前に銃の売上がアップ|TORJAニュース報道局

拳銃規制強化の新法施行を前に銃の売上がアップ|TORJAニュース報道局

 10月21日、カナダ政府は拳銃の輸入、購入、販売、譲渡を禁止する法律を施行した。国内で増加する拳銃所持数と銃犯罪に歯止めをかけるための新法だ。だが、5月に発表されてから施行期日までの間、サスカトゥーンでの拳銃の売上は以前の倍になり、射撃場のあるSaskatoon Wildlife Federation(野生動物連盟)では会員数が500人から3000人に急増。

カナダで初めて拳銃を所持する人は安全講習を受けた上で免許を取得できるが、受講者は法の施行以来40%減ったという。つまり、初めて所持する人は少なく、ほとんどがすでに拳銃を所持している人だということがわかる。銃犯罪を取り締まるにあたって銃を買う人が増えるのは残念だが、カナダでは射撃をスポーツとして楽しむ人も少なくないことをも現状だ。

記者コメント
国境を越えたアメリカでは長年銃犯罪が深刻な問題になっていて、銃を持つことを「権利」や「自由」と見ている人も少なくありません。カナダにみたいに銃を買いにくくする、または全く買えなくなる法律ができたらアメリカでは波乱が巻き起こると想像します。売り上げが上がるだけとは、まだ平和な方なのかも知れません。