4泊5日のイエローナイフの旅!そのお目当てはオーロラを観る事|読者旅行記

今月のレポーター トライエブリシングさん

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左:到着当日の気温。皮膚を出していたらやられます 右上: 犬ぞり体験 右下: 反対側を走る犬ぞり

イエローナイフに降り立った日の気温は-28度。冷たい空気を吸うたびに肺が痛いと感じるほど。その夜、人生初のオーロラ鑑賞ツアーへ。宿泊先に迎えに来た大型バスに乗って鑑賞場所へ向かう。ツアーガイドさんからオーロラの観られる条件として、“雲がないこと”、“夜であること(暗い)”、“オーロラの活動が活発であること”、基本的に気温の低さは関係ないけど、気温が高い=雲があるから見えにくいと、教えていただいた。「今日観られるかなー?」なんて話し、胸躍らせながら着いた先は1つのキャビンと、2つの小さな小屋があるところ。

ガイドさんからキャビンの中でオーロラが出てくるのを待っていても良いし、外で待っていても良い、と説明され、私たちは寒い中でオーロラの出現を待つのがオーロラ鑑賞の醍醐味だろう!と外で待機をすることに。他のグループの人達は、外でペンライトで文字を書いて写真に収めようとしていたり、キャビンの中で温まりながらたまに外に出てきてオーロラを待ってみたり、楽しみ方は人それぞれ。

数時間待っていると、初めは曇っていた空も雲が風に押されてお月様も出てきた!そして、ガイドさんが言う。「皆さん!オーロラ出てますよ!!」指で指された方向を見ると、あまりにも薄くて想像していたものとはかけ離れていたオーロラ。友達が「これがオーロラかぁ…(ため息)。」とボソッと言った言葉に苦笑い。それがオーロラとの初めての出会い。

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満点の星空も観られる
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犬ぞりで走ってくれた頼もしい犬達

次の日の夜、2回目のオーロラ鑑賞ツアー。今回は少人数乗りのバンでお出迎え。昨日とは違う場所に到着。てっきりこのツアーは毎回同じ場所で待機するものだと思っていたから嬉しいサプライズ。キャビンの裏側に行くとそこは一面の雪という開けた場所。そこでは雲がなく月も出て晴れていたのですが、そこでも薄いオーロラしか観られず。午前12時を回り違うポイントへ移動。移動中に雪も降り始めてきたので期待薄の状態で着いた後、バンを降りてみると何も見えず…。しかし少し待っているとオーロラの出現!雲の隙間から顔を出して揺れ動いている。天候が悪いからといって必ずしも見えない。という訳ではないんだ!と奇跡に思った2日目でした。

3日目。この日は1日目に行った場所で待機。イエローナイフにはその日のオーロラが出る確率が表示されるオーロラ予報の灯台があるのですが、ガイドさんから「今日は確率の1番高い赤色でした!」(2番目は緑、3番目は青)と伝えられ、テンションが上がる一同。とはいうものの現地に着くと雲に覆われていて観られそうな雰囲気がない…。数時間待っても出てこない…。今日は無理かなー…。なんて話していたところ、雲も明けてきて所々に薄いオーロラが見えてきた。そしてその時は来ました!空一面に広がるオーロラ。

これぞ、オーロラ!これが観たかった!という、よく言われるカーテンが風になびく様に揺れるオーロラ。一瞬一瞬で形が変化し、動くたびに赤や青や緑色に変わっていく。本当にこんな世界があるんだ。自然の生み出す景色にツアー参加者全員から感嘆の声が鳴り止まない幸せな時間。ガイドさんによるとその日のオーロラはブレークアップ(爆発状態)と呼ばれる最高レベルのレベル5。オーロラ予報が的中した思い出に残る1日になりました。

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今回泊まったホテル。2名で2LDKの充分過ぎる大きさの部屋。ベッドも大きくてオーロラツアーから帰ってきてからぐっすり眠れた
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観測場所のキャビン

最終日。この日はこれまでと違う場所へ。この日も曇りだったけど、昨日のことがあるからと辛抱強く待つ私たち。しかし、結局前日のようなオーロラは観られませんでした。それでも今回の旅で一度でも圧巻のオーロラが観られたこと、長年の夢が叶えられたことがとても嬉しかったです。

やっぱり写真や映像では味わえない、自分の目で体で感じられる素晴らしい景色がありました。オーロラは誰にでも一生に一度は観てもらいたい、感じてもらいたい、そんな景色です。

悔やまれるのは、オーロラをきれいに写真に収めるのはとても難しかったので、今度オーロラを観る機会があれば、写真にうまく収めることを目標に楽しみたいな、と思います。次はフィンランドがいいかな~。

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