お金と人生にまつわるストーリーを紹介 THEマネーライフ|特集「お金のこと、ちゃんと考えてる?」

お金と人生にまつわるストーリーを紹介 THEマネーライフ|特集「お金のこと、ちゃんと考えてる?」

 お金と人生は密接に関わってくる。ある日突然宝くじが当たるかもしれないし、株式投資や不動産投資で資産を増やすことも可能だ。いったい周りの人たちはどのようにお金のことを考えているのだろうか。カナダメディアに紹介されたお金と人生にまつわるストーリーをいくつか紹介しよう。

30年間ひたすら同じ番号を選び続けた男

 ベトナムからカナダに移民したエドモントン在住のボンさんは、30年間ずっと同じ数字をLotto MAXの番号に当てていた。その番号は、「2・3・4・8・9・20・30」で、この数字は家族と由縁のある番号だそうだ。今では大金持だが当選した当初は本当のことだとは思えず、当選番号を印刷してもらい、改めて番号を再確認したという。

 ちなみにボンさんは当選してから10ヶ月間待ってその間に賞金6000万ドルがいかに身の回りに影響するかを考えたそうだ。すぐに取り組みたいと思ったことは、借金の返済、新しい家の購入、家族旅行だとか。カナダでは宝くじを税務署に申告する必要はなく、税金も払う必要は無いそうだ。

「夢」が叶った女性

 2021年1月、トロントに住んでいる女性は何十年も買い続けた宝くじをついに当てたそうだ。当選番号は、20年前に旦那さんの夢の中に出てきた番号だという。「宝くじが当たった時は嬉しさのあまりに涙を流したわ。毎日家族のために祈ってきたのよ」と当選した直後に述べている。この夫婦は40年もの間一生懸命働き続け、なるべく家族のためにお金を貯金するようにしてきたそうだ。2020年未曾有のパンデミックの中、春にレイオフされていた彼女は、「この宝くじのおかげで生活が本当に楽になって嬉しい」と語った。

8年以内につ不動産を買った男

 15歳の時から家を購入したいと思っていたサフラスさんは大学生の間は親に毎月およそ500ドルの家賃を払い、出費をなるべく抑えて生活していた。19歳の時にドン・ミルズとエグリントンにある建築前のコンドを26万ドルで購入した。仕事をしながら大学に通った彼は6年間をかけて卒業、その頃には購入したコンドの支払いは完了したそうだ。卒業後、セールスマンとして働いた彼はイーストヨークに3ベッドルームを30年ローンを組んで購入。コンドを売却し、のちに4ベッドルームの不動産を購入。2軒を賃貸として貸し出し、収入を得ているという。

カナダの空気を売って年商23万ドル

 不動産業界で働いていた2人の男性モーゼスとトロイは世界で最も美しい場所の一つと言われるバンフ国立公園にいた。彼らはプラスチックのチューブの片方を森の木に引っ掛けて、もう片方を空のタンクに繋げた。チューブがつながっている機械の電源をつけた瞬間、チューブは森の空気を空のタンクに送り込んでいた。モーゼスは「森で取れる空気は最も新鮮な空気だ」と述べ、この空気は缶の中に入れ世界中で売っているそうだ。

 冗談として始まったビジネスが本当のビジネスへと変わり、カナダの空気の購入者は世界のあらゆるところにいるという。この面白い発想はFijiのウォーターボトルから来ており、「Fijiの水を売れるのであればカナダの空気を売ってもいいでしょ!」という発想からきているとのことだ。

25歳までに家を購入したかった2人

 スティーブンさんとアマンダさんの二人は、トロントで家を購入することがいかに難しいかを話し合っていた。トロントで若いうちに家を所有することは稀なことであるからこそ、彼らは25歳までに家を購入することを目標に貯金に励んだ。学生ローンを払いながら、収入の半分を貯金し、クレジットカードの使用を避けながら生活した。また、収入の3%を娯楽にまわし旅行も定期的にしていたという。

 オファーをいくつか出してもなかなかうまくいかなかったが、ウォーデン駅近くの2ベッドルームの平家を65万ドルで購入、モーゲージは毎月2000ドルの30年ローンとし、25歳の2人にはそこまで負担のない額を毎月返済することになった。購入後に新しい仕事を見つけたスティーブンのおかげで返済額を増やし、返済期間も30年から6年に縮めたという。

24歳で14万ドルを稼ぐ男

 ヨーク大学で音楽を学んでいたマシューさんは音楽の人生を歩むのか、弟と同じエレベーターテクニシャンの道を選ぶか、人生の選択を決めなければいけなかった。エレベーターテクニシャンだとすぐお金を稼ぎ始められるからという理由で、マシューさんはテクニシャンの道を選んだ。最初は見習いとして時給14ドルで働いていたそうだ。見習いを終えた後は時給50ドル、1週間に約60時間働き、年間およそ14万ドル稼ぐようになった。

 20代前半はお金の使い方が荒く、9割を遊びに使っていたというが、遊び疲れた彼はお金の使い方を見直し、お金を投資に活かそうと決断し、22歳の誕生日に不動産を購入した。彼が言うには不動産マーケットは上がる可能性が高いので、若いうちに5%でもいいから投資をしたほうがいいと言う。そして彼は、25歳になる頃には2つ目の不動産を購入したそうだ。今の目標は27歳になるまでにもう一つ購入することだという。

幼少期からゴミ集めを夢見ていた男

 4歳の頃から自分がゴミを集めている絵を書くほど、将来ゴミを集める大人になることを予想していたこの物語の主人公は「1-800-GOT-JUNK」の社長を務める。

 このビジネスは彼がモントリオールのコンコルディア大学に通っていた時に始まった。きっかけは、マクドナルドのドライブスルーにあった寂れたトラックに張り付いていたゴミ収集の広告を見かけ、彼自身もっと上手くやれると思ったからだった。彼は様々なところを巡り、いらないゴミがないか聞き回りゴミを集めた。当時の彼女の助けにより彼の行動は新聞に載り、翌日には100件もの仕事のオファーが来るようになった。徐々にビジネスは繁盛していき、ゴミ集めのトラックも大きくなっていった。トラックが変わってからは、ゴミ集めの費用はその依頼主のゴミの量で変わるようになった。ビジネスを始めて8年後には年間1ミリオンも稼ぐようになったという。