押さえておきたい!カナダ政府によるCOVID-19経済的補助プログラム「新雇用・失業保険と3つの新雇用手当て」

押さえておきたい!カナダ政府によるCOVID-19経済的補助プログラム「新雇用・失業保険と3つの新雇用手当て」

9月27日から開始

カナダ連邦政府は、新型コロナウイルス・パンデミックの経済的補助プログラムを通して総計6937万ドルをカナダ全国861万人へ支給してきた。CERBは延長を重ね援助を受けられる期間は最高28週間とされており、政府はその後のために簡略化されたEI(雇用・失業保険)と新しく3種類の公的補助プログラムを9月27日から開始すると発表した。

新雇用・失業保険 (NEW EI)

現在CERBを利用している人でも新しく設定された条件に満たせば失業した際などに得られる雇用保険への移行が可能だ。新しい条件では、少なくとも保険を掛けられる120時間の労働後に申請することができ、これは過去52週間のうち約3.5週間の労働に値する。

仕事を失った申請者は一度限り1年間有効な300時間分のクレジットが支給され、病気休暇や妊娠、育児休暇、介護も含めた身内の世話を理由に休暇を取る労働者は480時間分が支給される。この有効期間は現在からだけでなく、当初CERBからあらゆる種類の雇用保険に移行したくても時間的条件を満たさなかった申請者のために3月15日まで遡ることも可能だ。

この新しい雇用保険では、もしこの方法で他よりも多く手当てを受給できるのであれば少なくとも週400ドル、長期育児休暇(Extended Parental Benefits)の場合は週240ドル受給することができる。以前の雇用保険で比較するとこれまでは毎週の平均収入の55%、最高週573ドルまでが給付されてきた。

労働者の保険料は収入の1.58%で2年に渡って固定されており、雇用主のそれは2.21%となっている。

Canada Recovery Benefit

自営業の人や上記の雇用保険に満たさないが新型コロナウイルスの影響で仕事に未だ戻れず所得援助を必要とする人に向けたものだ。申請者は、仕事を探しながら最大26週間まで週400ドル週500ドル(9月24日付変更)が受給される。さらに補助を受け取りながら、申請者は雇用先や自営業として収入も稼ぐことができる。しかし年収3万8千ドルからそれ以降は毎1ドルにつき50セントを所得申告の際に返済する必要がある。

Canada Recovery Sickness Benefit

新型コロナウイルスに感染した労働者やそれで自己隔離しなければならない労働者へ向けられたカナダリカバリー疾病手当てである。この手当ては、最大2週間まで週500ドルを提供する一方で、申請者が有給の病気休暇を取っている場合は受給ができない。

Canada Recovery Caregiving Benefit

学校や保育園などの施設が新型コロナウイルスの影響で閉鎖しており12歳未満の子供や家族、扶養家族の世話をするために休業しなければならない労働者のためのく一時的なプログラム。最大26週間、週500ドルが申請者の各家庭に支給される。一度に各家庭の一人のみが受給可能。また、施設は再開しているが扶養家族を家に残すことを選ぶ労働者は受給対象外となる。