実はアレもコレも!!カナダの発明品30選

カナダ人も知らない(かもしれない!?)カナダの秘密を一挙公開!!

今年150周年を迎えるカナダは、国としてはまだまだ若いかもしれません。しかし、今では生活の一部として当たり前に使用されているものから、歴史的に多くの人の生活を変えることとなったあの発明品まで、多くのモノが実はカナダの発明品だとご存知でしたでしょうか?今回は編集部厳選の世界で誇れる30の発明品をご紹介します。

1.今やカナダの代名詞?カナダドライジンジャエール

カナダドライの生みの親、ジョン・J・マクローリンはもともとソーダ水工場のオーナーでした。休暇で訪れたフランスでドライな味わいのシャンパンに魅了され、何百回もの実験に実験を重ねた結果、1904年についに完成したのがカナダドライです。カナダの代名詞とも言える大ヒットとなり、世界中で愛飲されています。

2.宇宙でも活躍するカナダの発明 カナダアーム

©Stuart Rankin

カナダアームはスペースシャトルで使われているロボットアームの事で、カナダのスパー・エアロスペース社が開発したことから、この名前がつけられています。1981年にコロンビア号で使われて以来、宇宙での作業には欠かせない存在で、カナダアームのおかげで宇宙空間で貨物を配置したり、回収することができるのです。オタワにあるCanada Aviation and Space Museumでより詳しい歴史や展示を見ることができるので、観光ついでにちょっと足を伸ばしてみるのもオススメ!

3.この発明なしにグリーンバックスの愛称は生まれなかったグリーンカレンシーインク


アメリカの紙幣に使われている緑色のインクは、実はカナダ生まれ。1857年にマギル大学の教授だったトマス・ハントによって発明され、1862年からドル紙幣の印刷に使われています。偽造しにくいだけでなく、酸にも強いため、色が変化しにくい優れもの。

4.カナディアンのお気に入りチョコレートバー コーヒークリスプ


カナダのスーパーに行けばどこでも見ることができるコーヒークリスプ。もともとイギリスにあったチョコレートウエハースをコーヒー味にアレンジしたのが始まりで、1939年からカナディアンたちに愛されています。カナダ以外の国ではほとんど売られていないので、お土産にもいかが?

5.カナダ生まれのスポーツはアイスホッケーだけじゃなかったバスケットボール

彼の出身地には銅像が建てられている

バスケットボールは1891年にオンタリオ州生まれの体育教育者、ジェームス・ネイスミスによって生み出されました。マギル大学で学んだ彼はその後講師としてアメリカに渡り、冬でも学生が体を動かせる屋内競技としてバスケットボールを考案。今では世界中の人々に楽しまれています。

6.DIY好きは一度はお世話になったはず ペンキローラー


壁を塗り直したり、家具を塗り替えたり、DIYの色々なシーンで大活躍するペンキローラーはノーマン・ブレーキーによる発明。しかしアメリカ人発明家のリチャード・アダムスが改良し、先に特許を取得したため、懐はあまり温まらなかったそうです。ノーマンさん、御愁傷様。

7.新しいコミュニケーションツール フリッカーとスラック


2004年に開始された写真共有サービスFlickrはバンクーバーのルディコープ社によって始められました。共同創設者のスチュワート・バターフィールドは、2013年にメッセージアプリSlackも開発。ユーザー数は年々増え続けています。

8.時間をグローバル化した立役者もカナダ人だった標準時間

©Canadian Science and Engineering Hall of Fame

スコットランド出身のスタンフォード・フレミングは18歳の時に兄とともにカナダに移住。測量技師として働きながら、1851年にカナダ王立協会を設立し、1879年には世界標準時にしたがって、地域の時間を設定することを提唱しました。当時はあまり受け入れられなかった彼の案ですが、1929年までには世界中のほとんどの国が採用しています。

9.実は世紀の大発明!?卵カートン


私たちの生活に欠かせない卵。身近すぎて気づかないかもしれませんが、その卵を守ってくれるケースの役割は偉大です。この卵カートンはオンタリオ州出身の新聞記者ジョセフ・コイルさんの発明品。届く卵がいつも割れていることを巡って、ホテルと配達員の間に起きていた争いをなんとかできないかと考えたことがきっかけ。発明された1918年から100年以上たった今も、卵カートンの形はほとんど変わっていません。

10.カナディアンが熱狂する国民的スポーツ アイスホッケー


アイスホッケーの起源は諸説ありますが、ルールは1877年にマギル大学の学生によって定められました。初のリーグ戦は1887年にオンタリオ州で行われ、オリンピック競技として初めて認められたのは1924年のシャモニー大会。オリンピック初の金メダルはカナダが獲得しました。大きな声で応援すれば、長くて寒い冬も熱く乗り切れる!

アイスホッケーの起源は諸説ありますが、ルールは1877年にマギル大学の学生によって定められました。初のリーグ戦は1887年にオンタリオ州で行われ、オリンピック競技として初めて認められたのは1924年のシャモニー大会。オリンピック初の金メダルはカナダが獲得しました。大きな声で応援すれば、長くて寒い冬も熱く乗り切れる!

11.エジソンの大発明に隠れたカナダ人の功績 電球


電球の発明者といえばエジソンを思い浮かべる人も多いのでは?しかし、初期の電球とフィラメントの開発を行ったのは、カナダ人学生のヘンリー・ウッドワードとマシュー・エバンズの2人なのです。2人はカナダで特許を取ったものの商品化には成功せず、特許をエジソンに売却。その後エジソンが電球の実用化に成功することとなりました。エジソンの大発明の裏にはカナダ人の隠れた活躍があったのです!

12.糖尿病治療には欠かせない インスリン

左上:©Canadian Science and
Engineering Hall of Fame 右上、下:インスリン発見90年を記念して2011年にオープンしたエキシビション ©MaRS Discovery District

インスリン自体の研究は1860年代から様々な国で行われていましたが、インスリンの抽出に初めて成功したのはここカナダ。整形外科医のフレデリック・バンティングと医学生のチャールズ・ベストの二人が、1921年に抽出に成功。糖尿病治療への大きな一歩となりました。現在は90周年を記念して、MaRSにエキシビションが用意されているので興味がある人は一度足を運んでみては。

13.スーパーマンはアメリカ人だけど、生みの親はカナダ人!?スーパーマン

左:©Joe Shuster Awards 右:©Joe Shuster Awards, Photoby Henry Mietkiewi

アメコミの金字塔でアメリカの象徴とも言えるスーパーマンですが、生みの親とも言える作画を初めて担当したのはカナダ人のジョー・シャスター。なんと彼はトロント出身で、お父さんはトロントで仕立屋さんをやっていたそうです。

14.バリアフリー先進国ならではの素敵な発明 車椅子対応バス

上:開発当時のバス ©Walter Callow Wheelchair Bus  下:現在は用途に合わせて様々なサイズのバスが作られている ©Walter Callow Wheelchair Bus

車椅子利用者でも簡単に乗ることができるこのバスは、1947年にウォルター・カローという一人の退役軍人によって、第二次世界大戦で負傷した軍人や車椅子を利用する人々のために生み出されました。彼自身、盲目かつ両足が不自由だったにも関わらず、社会のために精力的に活動しました。しかし生前は自らが発明したバスに乗ることは叶わず、彼の死後、遺体を葬儀へ搬送する際にこのバスが使われたそうです。

15.あのパソコンの名前の由来もここから来ている!?マッキントッシュレッドアップル


カナダ産のりんごの代名詞とも言えるマッキントッシュアップル。1811年にジョン・マッキントッシュが彼の農場にりんごの木があるのを発見し、その木を接木をして増やしたのが始まり。1835年に商品として売り始めました。ちなみに某りんごマークのパソコンの名前の由来はこのマッキントッシュ。

16.甘〜い甘いカナダ生まれのスイーツ ナナイモバー


ナナイモとはブリティッシュコロンビア州にある街の名前で、かつて炭坑で栄えたところ。そこで働く炭鉱夫たちが手軽にカロリーを摂れるものとして食べられていたのがこのナナイモバーと言われています。クッキーとクリームとチョコレートの三層からなるビジュアルはなんとも誘惑的。

17.実は料理に使われ始めたのは最近だった キャノーラ油


菜種油の一種であるキャノーラ油もカナダ生まれ。もともと菜種油は戦時中に潤滑油として重宝された油で、独特の匂いがあることから、食用ではほとんど使われていませんでした。しかし、1970年代にキース・ダウニーとバルドュー・スタファンソンが品種改良に成功。現在では料理に欠かせない存在となっています。

18.小さいけれど大きな発明 アルカリマンガン電池

右:発明当初のアルカリ電池

アルカリ電池はカナダ人科学者ルイス・アリーによる発明。1946年から4年間、軍隊に入った彼は、その後トロント大学を卒業し、1957年に世界で初めて長持ちするアルカリ電池を発明します。また、携帯電話などに使われているリチウム電池も彼の発明です。

19.暑い夏も真っ赤なさっぱりカクテルで乗り切ろう シーザー


シーザーはカルガリー生まれのカクテル。1969年にカルガリー・イン・ホテルのストランオーナー、ウォルター・チェルによって生み出されました。ウォッカとクラマトジュースがベースでこれからの夏にぴったりのさっぱり系。ルーフトップのテラスでセロリやタバスコをトッピングしながら楽しんで!

20.ピーナッツバター


ピーナッツバターというとアメリカのイメージがあるかもしれませんが、実はカナダ生まれ。モントリオールの薬剤師マルセラス・エドソンさんが噛むことのできない人向けにピーナッツでペーストを作ったのが始まり。1884年に特許がおりて以来、今では子供から大人まで大人気。

21.言わずと知れたカナダ人の大発明 電話

左上:©Canadian Science and Engineering Hall of Fame 下:電話開発に使用されたと思われる部品などが展示されている ©Alexander Graham Bell National Historic Site

アレクサンダー・グラハム・ベルによって実用的な電話が発明されたのは1875年。23歳の時に両親とともにカナダに移住した彼は、小さな仕事場で電気と音声の研究を重ね、これが電話を発明するきっかけとなりました。1877年に設立したベル電話会社は、AT&Tの前身。ノバスコシア州にはアレクサンダー・グラハム・ベル博物館があるので、旅行の際に足を運んでみてはいかがでしょうか?

22.カナダの深い雪もこれがあれば大丈夫 スノーモービル


深い雪山も楽々移動することができるスノーモービルはケベック出身のジョセフ・ボンバルディエが発明。積雪量の多い地域での真冬の交通手段を確保するために作られました。現在ではレースも行われ、スポーツとしても楽しまれています。

23.トラベラーには欠かせないバゲッジタグ


世界初のバゲッジタグは1882年にニューブランズウィック州のジョン・リヨンさんによって作られました。当時のタグには荷物の出発地・到着地・持ち主が記載されていたそう。今ではバスや飛行機など、いろいろな移動シーンで使われています。

24.多くの人の生活をもっと快適に 電動車椅子

©Canadian Science and Engineering Hall of Fame

電動車椅子は1952年にエンジニアのジョージ・クラインによって発明されました。扱いの難しい車椅子の操縦を楽にし、利用者の生活を快適なものへ変えることに成功しました。

25.システム開発には欠かせない存在 Javaプログラミング言語


システム開発やアプリ開発で欠かせないプログラミング言語であるJavaですが、1922年にビル・ジョイと共に設計・開発したのはカルガリー出身のジェームズ・ゴスリング。その功績が認められ、彼は2007年にカナダ勲章も受賞しています。

26.より迫力のある映像が楽しめるように IMAX


より臨場感のある映像を楽しむことのできるIMAXですが、こちらも実はカナダ生まれ。グレーム・ファーガソン、ローマン・クロイター、ロバート・カー、ウィリアム・ショーによって1967年に開発されました。世界初のIMAX方式の映画は、なんと1970年大阪開催の日本万国博覧会で上映されているのです。

27.ぴょんぴょんジャンプして赤ちゃんご機嫌ジョリージャンパー


1910年にオリビア・プールによって発明されて以来、たくさんの赤ちゃんを楽しませてきたジョリージャンパー。一人でも安全に遊ぶことができるので、忙しいお母さんのお助けグッズ。

28.今や生活必需品!いろんな所で大活躍ゴミ袋


ハリー・ワジリックとラリー・ハンセンの二人によって1950年にプラスチック製のゴミ袋が発明されました。ユニオンガーベッジカンパニーがこのアイディアを買ったことで、ゴミ袋の普及が進み、今では生活に欠かせない存在に。

29.実は100年以上の歴史があるジッパー

左:特許申請時のイラスト

長い歴史のあるジッパーですが、現在の形のジッパーの発明者はギデオン・サンドバック。彼はスウェーデン系アメリカ人のエンジニアでした。1906年にファスナー会社で働くために、オンタリオ州に移住。その後1913年にジッパーを発明することになるのです。

30.今ではもう懐かしい!?ページャ


ページャとはいわゆるポケベルのこと。1949年にアルフレッド・グロスによって発明されました。無線で相手に合図やメッセージを送れるようになり、携帯が登場する前には大活躍していました。人々の生活を大きく変えた発明の一つ。