カナダにまつわる怖い話・心霊スポット 第三弾|特集「秋の夜長に」

カナダにまつわる怖い話・心霊スポット 第三弾|特集「秋の夜長に」

呪われた廃病院の恐怖体験

 サスカチュワン州の都市ウェイバーンには、かつてカナダで最も大きなウェイバーン精神病院があった。1960年以降は老人ホームとして使われ、1960年代後半から2000年代前半にかけて保険局職員が使用するオフィスとして使用されていたという。この病院を訪れた人は、蛇口から突然水が出たり、窓が勝手に開いたり閉じたりしたのを目撃したり、廊下からテーブルが引きずられているような音が聞こえたそうだ。

 現在、この廃病院は取り壊され、その土地には新しい住居が建てられているが、この住居に住み始めた数人が、誰もいない部屋から机が引きずられるような音が聞こえると話している。取り壊された後も、いまだに廃病院の呪いがその土地に残っているのかもしれない。

不思議な博物館ロイヤル・ブリティッシュコロンビア博物館の怖い話

 1886年にブリティッシュコロンビア州のビクトリアに建設された、ロイヤル・ブリティッシュコロンビア博物館(Royal British Columbia Museum)には、清掃員の不思議な体験談が数多くある。

 早朝、博物館のオープン前に清掃をしていた人は、3階のフロアにあるFirst peoples Galleryのガラス窓を掃除していた時に、ささやき声や足音さらにはパチンと何かが弾けるような音が聞こえてきたそうだ。また、夜に同じフロアを掃除することになった時には、いくつかの黒い影が動いているのを目撃したほか、別のホールでは2人の女性の笑い声やささやき声が聞こえてきたという。「誰かいますか?」と聞いてみたものの、そこには誰もおらず笑い声も止まったとのこと。

 ビクトリアに訪れた際は、できるだけ人が少ない夕方に博物館を訪問してみては?展示品以外の不思議なものに出会えるかもしれない。

海外版こっくりさん!?ウィジャボードの占い

 ウィジャボード(Ouija Board)をご存じだろうか?1891年に初めて発売された、トーキングボードとして発売されたウィジャボードは、過去と現在そして未来についての質問に答える不思議なおもちゃとして人気となった。

 その不思議なボードには、「YES」「NO」「GOOD BYE」のほか、アルファベットと0から9までの数字が記載されており、プランシェットと呼ばれる真ん中に小さな窓のついた、雫型の器具とともに使用する。2人以上でボードの周りに座り、指をその器具の上に置き、聞きたい質問をすると、器具がアルファベットや数字へ動き、質問に答えてくれるそうだ。まるで日本のこっくりさんのよう。

 北米で人気があったウィジャボードは、今もアマゾン等で販売されている。興味のある方はぜひ、自己責任で試してみてはいかが?

幽霊が働くホテル!?バンフ・スプリングスホテルの怖い話

 1888年にオープンしたバンフ・スプリングスホテルは、ホテルから一望できる絶景が評判だが、その一方で幽霊が働くホテルとしても有名。訪れた観光客やホテルで働く従業員の多くが、ホテルの階段を行ったり来たりする花嫁の幽霊を見ているそう。

 さらに、いくつかの部屋には幽霊が住み着いていると言われていて、宿泊客の中には夜中に叫び声で目を覚まし、部屋の明かりをつけたところ、鏡に血の手あとがついていたとの話も。また、このホテルにはサムとよばれる幽霊のベルボーイがいるそうで、宿泊客の荷物を部屋まで運んだりするとか。ぜひこのホテルに宿泊して、噂の真相を確かめてみてはいかがだろう。

トロント・アイランドにあるいわくつきの不気味な灯台

 1808年に建てられた、カナダで2番目に古い灯台であるジブラルタル・ポイント・ライトハウスは、オンタリオ州トロントのトロント・アイランドに位置している。今はこの灯台は使用されていないが、訪れた観客がうめき声を聞いたり、光がついているのを目撃している。

 実は、最初にこの灯台に勤めていた管理人のJ.P. Radan Mullerさんの幽霊が住み着いていると言われている。彼は、1815年に突然姿を消した後、数年後に灯台の近くで人骨が発見されたそうで、実は地元の兵士に殺害されてしまい、幽霊となって灯台に住み着いているのではないかと噂されている。いわくつきと聞くと、かなり不気味に見えてくるジブラルタル・ポイント・ライトハウス。一人ではいかない方がいいかもしれない。

呪われた劇場ヴォーグシアターの怖い話

 1941年にオープンしたバンクーバーのグランビル・ストリートに位置するヴォーグシアター。当時は、映画の劇場として使用されていたほか、ライブパフォーマンスなどが開催されていた。この歴史の長い劇場には、黒い髪をした30代半ばくらいの男性の霊が住み着いていると言われており、この幽霊は、クリーム色のタキシードを着ており、夜になるとステージでドラムを演奏するそうだ。

刑務所のホテル!?
世界で最も不気味な建物TOP10にも選ばれたホテル

 オタワにある不気味でユニークなホテルとして知られている、HIオタワ・ジェイル・ホステル。その名の通り、元々は刑務所として使用されていた建物が現在はホステルとして使用されている。1972年に刑務所が閉鎖された後、刑務所としての雰囲気を残しつつ改装され、ホステルとしてオープン。旅行ガイドブックとして知られるロンリープラネットで、世界で最も不気味な建物TOP10に選出されており、その不気味さはお墨付きだ。

 宿泊客の中には、夜中にベッドで寝ていると、足元に幽霊が現れたり、部屋から不気味な音が聞こえてきたりといった体験をする人がいるそう。このホテルでは、宿泊客向けにホテル内で幽霊ツアーを開催していて、恐怖心を存分に煽ってもらえるはずだ。

白いドレスの女性が窓から見える?クレイグダーロック城

 ブリティッシュコロンビア州ビクトリアにあるクレイグダーロック城は、炭鉱開発者として知られた、ロバート・ダンズミュア氏により1800年代後半に建てられた。丘の上に建てられた城からは、ビクトリアを一望できる美しい景色を楽しむことができる。実は、城の完成半ばでロベルト氏は亡くなっており、彼の夢を実現させるため、二人の息子が城を完成させた。国立史跡として多くの観光客が訪れるが、子供がすすり泣く声や、ささやき声、ピアノが勝手に鳴り始めたり、白いドレスを着た女性が窓に立っているなど多くの心霊現象が報告されている。気になる方は、グーグルマップで内観がみられるので、ぜひ覗いてみては!?何かが映っているかも!

オールド・モントリオールのゴーストたち

 ケベック州のオールド・モントリオールの美しい建造物や石畳の道は、多くの観光客から愛されている。その一方で、多くの怪奇現象が起きている場所としても有名だ。例えば、聖ガブリエルという1688年に建てられたこの地区で最も古いホテルには、小さな女の子が住み着いていると言われている。

 また、セイントポール・ストリートも呪われた道と言われていて、1700年代に殺害された二人の幽霊を目撃する人が多くいるそう。

 オールド・モントリオールでは、10月末までゴースト・ウォークツアーが開催されているので、ぜひ体験してみては。
https://guidatour.qc.ca/en/montreal-ghosts/