冬本番!寒い冬の乾燥肌対策

冬本番!寒い冬の乾燥肌対策

カナダは冬本番を迎え、<乾燥肌>に悩まされている人も多いはず。暖房の効いた屋内はもちろん、外に出れば乾燥した冷気に肌がさらされ、日本の冬以上に皮膚が敏感になります。ちょっとした刺激にも過敏に反応し、衣類によるチクチク感が増したり、寝ている間に掻きむしってしまったりと、お肌のトラブルは春先まで続きます。乾燥肌と言うと、特に深刻な病気ではないと放置する人もいますが、悪化すると厄介なことになります。今回は、なってしまった乾燥肌の対処法や予防法をご紹介します。

初期の乾燥肌の特徴は肌が白く粉をふいていたり、皮膚がカサカサする程度。この段階では<乾皮症・皮脂欠乏症>といって、皮膚が乾燥し敏感になっている状態。目立った発疹はなく、痒みだけがあることが多いです。皮膚の乾燥が原因の場合は保湿剤が効果的ですが、内臓疾患などで皮膚に痒みが起こっている場合もあるので、なかなか治らない場合には受診すること。

痒みが強く掻くことで炎症を起こし、湿疹などが出来てしまっている場合は<皮膚掻痒症>と呼ばれる。痒みが強い場合は内服薬を使用したり、湿疹病変が出来た場合はステロイド外用剤で治療します。

乾燥肌は放置しているとなかなか治りません。すでに乾燥肌に悩まされている人は、すでに皮膚のバリア機能が低下しており、掻いたりすることで治るどころか悪化させてしまう人も多いです。冬だから仕方がないと諦めず、日常生活から見直してみましょう。

(左)皮膚掻痒症 (右)皮脂欠乏症
出典:ヒフノコトサイト

初期の乾燥肌対策・予防方法

皮膚への刺激を減らし、保湿を維持する

  • 入浴時のお湯はぬるめにする
  • 入浴時に必要以上にタオルで擦らない
  • 入浴後はすぐにクリームやローションを塗る
  • 痒くても掻かない
  • 部屋・オフィスなどを加湿する
  • ストレス・睡眠不足を避ける
  • 化学繊維の衣類を避ける
  • アルコールや香辛料を控える

<保湿剤を利用する>


ワセリン(Vaseline/Petrolatum):皮膚の表面に油脂性の膜をつくり、水分の蒸発を防ぐ。刺激がなく保湿効果も高いので子どもでも使用可能。使用感はベッタリする。


尿素(Urea):体内の水分を角質層に取り込む。硬くなった角質層を柔らかくするので、ひじやかかとのガサガサに効果的。保湿効果は高いが刺激を感じることもある。


セラミド(Ceramide):角質の水分保持に重要な役割を果たすセラミド。保湿効果とともに、皮膚に柔軟性を与える。

この時期、ドラッグストアでも多くの保湿剤が販売されており、どれを買えば良いのか悩んでしまいます。同じメーカーでも数多くのクリーム・ローションを製造しているので、自分の症状にあったものを探してみましょう。

湿疹・皮膚炎用治療薬

乾燥肌対策をしていても、掻いたり切れたり、湿疹が出来たりの場合は、治療薬が必要な場合もあります。カナダでも日本と同様、多くのOTC薬と呼ばれる市販薬の治療薬が販売されています。
痒みが強い場合、抗ヒスタミン剤など飲み薬を服用することがあります。気付かないうちに掻きむしってしまったり、子どもなど掻くことを我慢できないという場合に利用しましょう。

皮膚疾患はなかなか完治せず、炎症を繰り返すことが多いです。皮膚が炎症することで痒みが現れ掻いてしまう、その結果、炎症が拡大・悪化しより痒くなる、と悪化のサイクルに陥りやすいのが特徴。市販薬で症状が完全されず、痒みが強く湿疹など炎症が治まらない場合は、処方ステロイド外用剤を利用するのが有効的。掻き過ぎて皮膚がジュクジュクしている場合は抗生物質を使用することもあります。なかなか症状が改善されない場合は医師を受診し、適切な治療を行うようにしましょう。

監修:橋本 玲奈 先生(皮膚科医師)

分類 ステロイド剤
働き 炎症を抑える
カナダで買える湿疹・皮膚炎用市販薬の例 Cortate Cream:ステロイド配合の市販薬。
痒み、皮膚の炎症、乾燥や赤みに効く。傷や膿がある場合は使用を控えること。

分類 抗ヒスタミン剤
働き Benadryl:痒みの原因であるヒスタミンの働きを抑える。
カナダで買える湿疹・皮膚炎用市販薬の例

分類 抗生物質
働き 細菌の増殖を抑える
カナダで買える湿疹・皮膚炎用市販薬の例 Polysporin:抗生剤配合の市販薬。
軽度の傷や水ぶくれなどに効く。感染を予防し、傷跡を最小限に抑える。

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