People. 16「nothing’s impossible vol.1」Katsuya Ichikawaさん フラワーショップ勤務|カナダワーホリを超えた今

 私が1年半のカナダ滞在で体験し今でも生きる糧になっている事の一つは「大体のことなら何とかなる!!楽しもう!」の精神だ。

 カナダワーホリを決めた理由は「モントリオールに格安でフランス語を学べる学校があるよ(移民、ワーホリ、仕事で必要な人向け)」というのを聞いたからだった。英語も学べてフランス語も勉強できるなんて一石二鳥じゃん!ということでワーホリを決意。しかし全く英語も勉強していなかったのでモントリオールに行く前にまず3ヶ月トロントで勉強しようと考えた。

大体のことなら何とかなる!! 楽しもう!

 ワーホリの申請も通りトロントへ行く直前、バイトしていた月島のもんじゃ屋で観光に来ていたカナダ人(しかもトロント在住!)と仲良くなりメールアドレスを教えてもらった。超ラッキー!これはかなりツイてるぞと大して下調べもせずトロントへ。

 しかし当時の私はスタバでコーヒーを注文し「would you like~~?」と聞かれたがよく分からず愛想笑いを浮かべ「yes I like coffee…」と返し苦笑いとともにホットのブラックコーヒーを渡される程度のレベルだった。

 学校に通いたい。強くそう思った。しかしお金も大して持っておらず高い語学学校には通えない。とりあえずトロントのことを知ろうともんじゃ屋で会ったカナディアンと会い話をすると、「トロントで移民向けに安く英語教えてくれる学校あるよ」という情報をゲット。すぐに調べ歩き回り幾つか見学に行ったところ一つの学校の先生に「明日から来て良いよ!」と言われ翌日から授業に混ぜてもらえることになった。なぜか無料で。この先生は私がトロントで会った恩人の1人だ。

 かなりラッキーだなと思っていたがそんな事ばかりではない。お金も稼がなければならないので銀行に口座を作りに行ったところ「ビザ持ってないの?」と言われ、これビザじゃないの?と渡したものがただのワーホリの許可証だった。大して書いてあることも読まず何も調べていなかったバチが当たった。トロントの空港に着いた時、適当に入管を通り観光で入国してしまったのでワーホリのビザを受け取っていなかったのだ。どうしよう。 続く