Withコロナ時代と同調圧力|東北の小さな酒蔵の復興にかける熱い想い【第119回】

 日本もwithコロナの時代に向けて進み始めています。6月から一日の海外からの入国者を1万人から2万人に増やし、観光旅行も一部解禁になります。しかし、まだまだ他の世界の先進国と比べたら、水際対策は厳しいものがあり、「鎖国」と言われてもおかしくない状況です。

 東日本大震災でも多くのボランティアの方々に助けていただきました。その中には在日の外国人の方々もいました。台湾からはいち早く岩手に支援物資などが届きました。自然災害などで困った時に世界は優しく、そういった事も今起きれば海外からの善意は届きにくいのが日本です。

 日本人は生真面目で、同調圧力が世界一強い国、と言われます。日本に暮らしているとそれがよくわかります。今回の水際対策を緩和する際にも、報道はみんな日本の同調圧力について話しています。

 特にマスクに関しては、政府が5月末に「屋外で人と話す距離が遠ければマスクは必要ない」と公式に発表しましたが、その後屋外でマスクを外している人を見ることはあまりありません。やはり「人の目」が気になるのです。いくら政府が「いいよ」と言っても、それを良しとしない意見に遠慮して「みんなと同じにしよう」という同調圧力がはたらきます。

 この同調圧力は良い方向にいけばいいのですが、悪い方にいくと大変です。今の日本のコロナ対応は、マスクなどみんなでちゃんとやろうよ、という良い方向に初期のころは同調圧力が働いていましたが、いざ解禁、withコロナの時代になると、それが逆に邪魔して前に進みにくい、というのが今の現状です。外国人だからコロナを持っている、なんて差別ですし、それこそ日本人は全員大丈夫なのか、と言われたら答えられないと思います。

 みんなと一緒がいい。よくわかりますが、これからコロナから復帰していく段階では、その辺の考え方も少し変えていかないといけないでしょう。海外ではもうすでに日常が戻ってきていて、マスク姿の少なくなってきたと聞いています。カナダはどうかわかりませんが、もう日常が戻っている事でしょう。日本はまだもう少し時間がかかります。でも必ず日常を取り戻し、また自由で楽しい時間を過ごせるようになりたいです。そのためにも今は我慢するところは我慢しながら、粘り強く行動していきたいと思います。

オンタリオ取扱い代理店:
Ozawa Canada Inc

現在トロントで楽しめる南部美人のお酒は、「南部美人純米吟醸」とJALのファーストクラスで機内酒としても採用されている、「南部美人純米大吟醸」の二種。数多くの日本食レストランで賞味することが可能。

南部美人 / http://www.nanbubijin.co.jp