東京オリンピック2020|東北の小さな酒蔵の復興にかける熱い想い【第109回】

東京オリンピック2020|東北の小さな酒蔵の復興にかける熱い想い【第109回】

 2021年8月、日本は東京オリンピック2020が開催されました。日本は予想以上のアスリートの頑張りで、金メダルを量産。無観客での開催となりましたが、テレビの前で連日感動をアスリートからいただいています。

 しかし、この東京オリンピック2020の開催に関して、日本国内は賛否が大きく分かれました。新型コロナの蔓延を不安がる方々はオリンピックの中止を主張しており、実際にオリンピックが開始されてすぐに東京は3000人、4000人の感染者数になり、今までの感染者数の最高記録を更新、さらに首都圏の埼玉や千葉、神奈川も感染者数が増えて、オリンピック中に緊急事態宣言が追加で出されてしまいました。

 日本では都市封鎖のような政策が出来ないことから、これまでも自粛の「お願い」を繰り返してきて、その究極が日本式の緊急事態宣言になります。罰則などもなく、強制力もない。もちろん補償や補填もありません。そんな究極の「お願い」も、4回目とかになると国民もいい加減にあきれてきています。行動を自粛してくださいと国や都道府県は「お願い」しますが、その裏では世界から選手が集まりオリンピックを無観客ですが開催している。この矛盾が今回は大きく影響しています。

 ただ、前回までの緊急事態宣言と状況は少し変わっていて、それは高齢者へのワクチン接種が7割近く終了していることです。その成果で高齢者の感染も減り、重症化も確実に減っています。これがもう少し時間が経過すると、50代や60代にも接種が進み、さらに減少のフェーズに入ってくると思われます。

 しかしまだ日本では「感染者数」に重きが置かれ、毎日の感染者数の大きな報道はあっても、重症者数などの報道はほとんどありません。マスコミが危機感を煽っているとしか思えません。

 オリンピックに出ているアスリートも、金メダルを取ってインタビューでは必ず「こんな状況でオリンピックを開催していただき感謝している」という「開催への感謝」を必ず口にしています。本人は見えない罪悪感と戦いながら競技をしているのです。東日本大震災の時も同じでした。アーティストが歌を歌ったり、漫才をしたり、そういった芸能活動自体をすることに対して罪悪感を持っていました。

 しかし、音楽や笑いは人々を元気にしてくれます。被災地はそれを歓迎しました。AKB48をはじめ、多くのアイドルや歌手が被災地に来て歌って一緒に泣いて応援をしてくれました。今のオリンピックもあの時のとても似ているなと思っています。頑張れ!ニッポン!

オンタリオ取扱い代理店:
Ozawa Canada Inc

現在トロントで楽しめる南部美人のお酒は、「南部美人純米吟醸」とJALのファーストクラスで機内酒としても採用されている、「南部美人純米大吟醸」の二種。数多くの日本食レストランで賞味することが可能。

南部美人 / http://www.nanbubijin.co.jp